toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「きみの傷跡」 藤野恵美

2021年03月31日 | 読書日記
大学生の恋愛物語。
主人公の星野公平と花宮まいがパラグラフごとに交互に一人称で話が進む。

法学部で写真部に所属する2年生の星野と、後輩で新入部員のまいが付き合い始めるが、まいには過去が有りそう。
徐々にまいの過去が明らかになっていき星野の愛情によってそれを克服するという物語。
それなりに面白かったけど、それだけ。





角川書店
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「ガリンペイロ」 国分拓

2021年03月28日 | 読書日記
「ガリンペイロ」とは、アマゾンの奥地で金を掘る男たちのことらしい。
この本は、フィクションを交えたドキュメンタリと言った内容(だと思う)。
ガリンペイロ達の生活を描いているけれど、同じことを何度も書いてあったりしてちょっとイラっとする。
彼らの生活は、ほとんど想像通りで特にこれと言ったことはなかった。





新潮社
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「嘘かまことか」 平岩弓枝

2021年03月22日 | 読書日記
自叙伝風エッセイ集。

「御宿かわせみ」シリーズをはじめ、数十冊は読んでいる平岩弓枝だけど、エッセイ集ははじめて。
個人的なことはほとんど知らなかったので、伝統的な神社の一人娘で養子をもらって継いでいるなんてびっくり。
考えてみれば時代小説を書くには絶好の環境かも。

流石に文章はうまくて読みやすい。


今の時代に一言
「不自由を常と思えば不足なし。」  御遺訓(徳川家康)





文藝春秋
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「となりの男」 柳谷郁子

2021年03月21日 | 読書日記
知らなかったけど著者は地元の出身らしい。

かなり短い「ユタの肖像」から始まる。
なんと私の人生3回目くらいの二人称で書かれた小説。
ただ主人公が「あなた」と書かれているだけで三人称で書かれているもの何ら変わらず、あえて二人称にした意味が分からないし、効果も感じられス違和感だけ。
いかにも短編小説という作品だけど、違和感が大きすぎてイマイチな印象。

2作目は「桜かがよう声よ」。
これも短編には良く有る、ちょっと訳ありな一家の話。
可もなく不可もなく・・・と言ったところ。

3作目は表題作。
一番読みやすかったけれど、結局何だったの?と言う物語。
隣の家の話と湯川秀樹の話が一つの作品になっている意味が不明。

最後の「水門」は著者と私の地元が舞台。
冬の間毎週末釣りに通う諏訪湖の水門(現在とは位置が微妙に違うけれど)が重要な場所になっていてちょっと嬉しかったりするけれど、内容は何が言いたいのか良く分からなかった。





幻冬舎
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「階層樹海」 椎名誠

2021年03月15日 | 読書日記
椎名誠と言うより、筒井康隆に村上春樹をちょっと足した感じのファンタジー。
最後まで状況が良く分からない。



文藝春秋
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「200年企業」 日本経済新聞社編

2021年03月13日 | 読書日記
創業以来200年以上続いている企業のお話。

第一章は短い一節の中で複数の企業の話をまとめて紹介しているので、いつの間にか他の企業の話になっている印象。
それ以降は原則1社ずつ取り上げているものの、元が新聞の短いコラムと言うことで、その中で会社の紹介と沿革を書いているので中途半端に終わっているものが多い。
特に過去に何度も業務転換や大きなイベントが有った会社は何だか良く分からないものが多い。
本にまとめるにあたって、同じ長さに揃えることをしないで、加筆して欲しかった。







日経ビジネス文庫
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「そこに工場があるかぎり」 小川洋子

2021年03月12日 | 読書日記
「科学の扉をノックする」の続編的なエッセイ集。
タイトル通り、工場見学記と言った内容。

「科学の扉をノックする」と同じく、本題に入る前にその工場に関する自分の思いを書いていて、そこが文系の人の発想らしく私には新鮮に感じる。
「科学の扉をノックする」では、まるで頓珍漢感じだったけど、工場は分からないなりにも見れば何となく理解できるせいか、的確な指摘も多くなっている。

私自身物作りが好きで、ずっとメーカで開発設計をしてきた関係でいろんな工場に行った経験が有るけれど、どれも知らない世界ばかり。

エストロラボ(細穴屋)
放電加工で精密な穴を開けるだけの会社。
女性だけで起業。

グリコピア神戸
グリコの工場。
心斎橋のグリコの看板はうちの会社で設置しました。
私が入社する前で、私はメンテしか絡んでいませんが・・・。

桑野造船
競技用ボートの国内唯一のメーカ。
私が毎週漕いでいるナックルフォアもそのオールもここの製品に違いない。

五十畑工業
乳母車の会社。

山口硝子製作所
大学時代の化学の実験でガラス細工をやったことを思い出しました。

北星鉛筆
最近は、選挙の時しか鉛筆は使ったことないかも。。






集英社
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「テスカトリポカ」 佐藤究

2021年03月10日 | 読書日記
「テスカトリポカ」と言うのはメキシコの先住民の神さまの名前らしい。

物語は、コシモこと土方小霜の生い立ちから始まる。
メキシコで生まれたコシモの母が日本に来てコシモを生んだところで主人公がコシモに変わり、そのコシモが両親を殺して少年院以入ったところでいったん話が終わる。

メキシコの麻薬密売組織の幹部の一人粉ことパルミロが対立する組織に追われ、ジャカルタに渡る。
そこで知り合った元心臓血管外科医のタナカこと末永充嗣が次の話の中心人物になっていく。
短いコシモの話を一度挟んで物語は進むものの、どんどん複雑化し登場人物もてんこ盛り。
何の物語なのか着地点がさっぱり見えてこない。

残り3分の1くらいになって漸く少年院を出たコシモが話の中に入ってくる。
しかし、前半コシモの物語だった割には彼も犯罪組織の殺し屋の一人という位置づけ。

末永の組織への裏切りから物語が急展開し、結果的にコシモが組織を破壊させてしまう。
ちゃんと育てられなかったコシモの心は純粋だった・・・と言うことなのかな。

この内容でこの厚さ(物語の最後で553ページ)はちょっと・・・。






角川書店
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「「ニュートリノと重力波」のことが一冊でまるごとわかる 郡和範

2021年03月01日 | 読書日記
ベレ出版は

ニュートリノと重力波の解説
台風についてわかっていることといないこと
「量子化学」のことが一冊でまるごとわかる

に次いで4冊目。
相対性理論や量子力学は学校で教わったけれど、ニュートリノとか重力波は習ってなくて、なにか話題になったときにちょっと調べたりしたくらいだったので、この本でちゃんと勉強しようと思って手に取った。
最新のトピックスのような話題は別にして、ほとんどは何となく知ってたことだけど、この本を読んでもやっぱり何となくわかっただけ(笑)。
もう理解力が無くなってきてるのかなぁ。。。





ベレ出版
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