toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

京極夏彦

2010年10月28日 | 読書日記
世の中は読書週間らしいけど、私は年中読書漬けの毎日。
読書週間って言っても本が安く買えるとか、好きな本を一冊くれるとかしてくれなきゃ意味無いんだけど・・

と言う話は置いておいて、京極夏彦。
宮部みゆきの一味ということで存在とおよその作品は知っていたけど初めて読んだのは比較的最近で3年くらい前だろうか。
例によってブックオフの文庫の100円コーナに「嗤う伊右衛門」(←これ変換するの結構大変だった・・)が3冊くらい有ったんでそのうちの一冊を買ったのが最初。
「嗤う伊右衛門」はそうでもないけど、その後見かける本はどれもやたらに厚くて定価が1500円以上するものばかり。
これが100円で買えるなら・・・ともっぱらコストパフォーマンスに引かれて買っていた。
彼の作品がホラーと言うらしい事は最近知ったのだけど、どれも暗いというかオドロオドロシイ雰囲気の小説ではっきり言って私にとっては読んでいてそれほど楽しい作品ではなかった。
でも、コストパフォーマンスの良さには勝てずに100円コーナで見つけるたびに買っては読んでいた。
で、最近たまたま買ったのが「百器徒然袋ー風」。
独立した3作品が一冊になっているんだけど、短編集というには一つの作品が長くて普通ならそれで一冊として出すくらいの長編。
それが一冊にまとまって4cmを超える厚さになっている理由は良く分からない。
しかも初出はそれぞれ別の雑誌だから・・・
まぁ私としては厚くてちょっと読みにくいというだけで、3冊分の小説が100円で読めるんだから文句は無いけど(笑)
その「百器徒然袋ー風」、京極堂シリーズで登場人物も同じだけど語り手が本島になり(ご存知の人は知ってる通りこのシリーズは作品ごとに語り手は変わります)主人公は京極堂よりも榎木津になっている。
さらに雰囲気ががらりと変わり結構ユーモアも入って読んでいて楽しい小説になっていた。
特に内容が繋がっている「塗仏の宴」に比べると、これが同じ作者のもの??と言うくらい変わっている。
今までの作品のファンには面白くないかもしれないけど、私はこの路線の方が好きだなぁ・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする