女性が一人で商才を発揮して成功する時代小説を読んだことが有ったけれど、残念ながら作品名も作者も思い出せない。
これもそれと同じ路線のストーリ。
幼い頃の初恋のお兄さんとの純愛が根底に有るので、商売の方のストーリはかなりご都合主義になっているけれど、絶対にありえないと言うような展開では無かったので、最後まで楽しく読めた。
佐吉の正体は思った通り。
投稿して再読だったと気づいた。
でも、冒頭の小説はこれじゃないと思う。
2015.1.31
徳間書店
女性が一人で商才を発揮して成功する時代小説を読んだことが有ったけれど、残念ながら作品名も作者も思い出せない。
これもそれと同じ路線のストーリ。
幼い頃の初恋のお兄さんとの純愛が根底に有るので、商売の方のストーリはかなりご都合主義になっているけれど、絶対にありえないと言うような展開では無かったので、最後まで楽しく読めた。
佐吉の正体は思った通り。
投稿して再読だったと気づいた。
でも、冒頭の小説はこれじゃないと思う。
2015.1.31
徳間書店
細切れに語られる話の間に、さらに細切れにいくつもの話が入り込むので読みにくいことこの上ない。
なんでこんなふざけた構成にした?
多くの話が細切れで語られるので理解が追い付かない。
そして、そこまで苦労して読むような内容じゃなかったから余計に腹が立つ。
2016.12.22
講談社
ミステリとしてはちょっと詰めが甘い気がするけれど、最後まで楽しく読めた。
5作からなる連作短編集だけど、徐々にレベルが上がっているように感じた。
何故か安見直行と六角から関口巽と京極堂を連想してしまったけれど、他の人はどうかな?
作者の名前、「とこしな」かと思いきや「ゆかしな」でした。
2022.4.28
東京創元社
目次では「第1話」・・・と短編小説集のようになっているけれど、内容は一つの長編小説。
東京で就職した娘が地元に戻り、練物屋の実家の材料を使って始めた屋台のおでん屋が舞台の物語。
ちょっと上手く行きすぎな展開ばかりだけど、最後まで楽しく読める。
ここで終わるのがもったいないから続編をお願いしたい。
上から目線で申し訳ないけれど、山本幸久はずいぶん小説が上手くなったと感心してしまった。
2023.12.1
実業之日本社
山口恵以子と言えばこの本が出てくるので読んだ心算になっていたけれど、どうも未読だったようなので読んでみた。
下町の食堂が舞台の人情噺短編集と言った内容。
伏線だろうなと思っていたらただのモブキャラだったり、あまり深く考えないでサラッと読むのが良いみたい。
大量の続編が有るようなので順に読んでいきたい。
2015.8.18
角川春樹事務所
最後のオチがさっぱり分からない。
突然現れた南洋平って誰?
徳井正也は何のために性格診断もしくは洗脳(?)させられたの?目的は何??
そしてアリサは助かったの?
不愉快な物語を読まされても最後に納得できるイヤミスなんかと違ってこのラストは何?
2008.10.31
角川書店
スポーツ新聞のアダルト面の連載小説のような小説を集めた短編集。
たまに読むには良いけど、これでもか・・って感じにこれだけ並べられるとおなかいっぱい。
一冊の本にするような内容じゃない。
なかでは「浅間情話」がかろうじて良かったかな。
2008.3.25
新潮社
4人の高校生とその担任の先生がひょんなことからハンドベル部を結成して活躍する物語。
定番のパターンで、仲良くなかったクラスメイト達に徐々に友情が芽生えていくというところがメーンテーマ。
ありきたりな展開ながら、設定が上手いせいもあって最後まで楽しく読めた。
今まで読んだ山本幸久の中でも一番。
2016.2.29
KADOKAWA
子どもの頃、担任の先生が作ってくれたカレーライスの味が忘れられなくてカレー職人になって理想のカレーを追い求める女性の物語。
色々有りながらも概ね順調に進んでいたところで、店が火事になって以降の展開が意外過ぎる。
何故そうなるのか理解できないし、突然すぎる。
普通なら店を再建させるとか、別の店を探すとかになると思うのに、何の関係も無い信州の工場に転職するなんて・・・。
まあ、また再出発すると言うことなので良かったけれど。
巻末にレシピまで載せてる特別メニューのカレーだけど、残念ながらそんなに美味しそうではなかったのと、トロ子のその後がどうなったのか気になる。
2021.1.27
小学館
実在の人物なのかモデルがいるのか全くのフィクションなのか分からないけれど、財閥の娘の戦時下での半生を描いた作品。
人物設定はしっかりしてるし、サスペンスフルのストーリも面白いけれど、主人公を含めてどの主要人物も考えていることが理解できなくて最後まで醒めたまま遠くから見てる感じだった。
山口恵以子の作品としてはイマイチ。
2013.6.25
文藝春秋
大学ミステリ愛好会会長の明智恭介が唯一の会員の葉村譲を助手といて謎を解くというコージーミステリ短編集。
この手のライトミステリでは良く有るドタバタ的な要素は無くて、個人的には良かった。
最後の話は、それまでの物語の前日譚で大学に入ったばかりの明智が探偵事務所でアルバイトする話だけど、ミスリードを意識しすぎの書き方をしてるためちょっと分かりにくかった。
2024.6.28
東京創元社
タイトルから想像される通りドタバタミステリ。
ただ、闇雲にバタバタしてるのではなく、それなりに節度が有る感じで好感が持てた。
ミステリーとしては犯人は早い段階で分かってしまったし、動機も月並みだったけれど、色々仕掛けが有って楽しめた。
普段テレビ見ないし、芸能人はほとんど知らないけれど、もしかして実在の番組とか芸能人とか登場してたのかも。。
2024.6.30
文藝春秋
史実に基づいた話なのか全くのフィクションなのか分からないけれど、最後までハラハラドキドキの冒険小説。
材料も道具も無い中で航海に出られるだけの船を作るところはかなり無理があるけれど、さすが西條奈加は良い小説をかくなぁ。。
2024.6.30
光文社
はぐれ長屋の用心棒48巻。
菅井の昔の同門の娘ゆいが菅井のもとにやって来るところから物語が始まる。
そしていつものように、はじめて読む人向けの登場人物や背景の説明が一通り終わった後から物語が動き出す。
今回はゆいの父の敵討ちをみんなで手伝う話。
菅井に鍛えられたゆいが今後登場するのかも。。
2020.4.19
双葉社
地の文章は無く、テレビ番組、新聞や雑誌の記事だけで物語が進行していくと言う構成。
同じような小説をいくつか読んだけれどみんな実験的な感じだったのに対して、本作は完成度が高い。
有名人の心中事件の真相に迫ると言う謎解きミステリで、徐々に事実が明らかになって(というか複雑化して)いくんだけど、途中に素人探偵、素人解説者、興味本位の一般人、そしてイエロージャーナリズムなどのネットの書き込みが入ってくる。
これらは物語の進行には全く関係無いけれど、この部分が「ルーマーズ」として著者が描きたかったところなんだろうな。
小説としては読み易く纏まっているけれど、実際のBBSなんかは各人が勝手なタイミングで勝手な内容を投稿するから、こんなに綺麗に会話のように纏まることはない。
で、肝心の謎解きのほうは堂場瞬一らしくない結末だけど、この小説はそちらがメーンテーマではなく、問題提起が目的のようだからこれで良いのかも。。
2024.5.30
河出書房新社