toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「ミシンと金魚」 永井みみ

2023年10月30日 | 読書日記
認知症のおばあさんの日常と回想録が一緒になったような話で分かったような分からないような・・・。
認知症だからどこまでが正確なのか。。

面白かったような詰まらなかった様な・・・、良く分からない




2022.2.10
集英社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「宙わたる教室」 伊与原新

2023年10月30日 | 読書日記
第一章を読んで、これは不良少年が更生していく良く有るパターンの物語かと思ったら全く違った。
先に読んだ「ブルーネス」と同じくプロジェクトもの。
「ブルーネス」と同じようにメンバー探しから始まって、トラブルに見舞われながら研究を重ねて、最後に完成させるという王道のストーリー。

ご都合主義も有るけれど許される範囲だし、リアリティもあり、科学的におかしいと思わせるようなことも無く素晴らしい作品。
最後に感動の場面も用意されているけど、ここはちょっとやり過ぎかも。
でも折角ここまで行ったなら、続編が有っても良いかな。。





2023.10.30
文藝春秋
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「無人島ロワイヤル」 秋吉理香子

2023年10月29日 | 読書日記
読み始めて物語の方向が見えてきたとき、ありふれた設定とともに先が読めてしまったので読む気が失せたけれど、読み続けていたら思ったより面白く読めた。

パラグラフごとに主人公が代わっていく構成で、各パラグラフのタイトルがその主人公になっているけれど、最後のパラグラフのタイトルで結末が分かってしまうというところがチョットお粗末。
目次が無いところが唯一の救い・・・。
一番意外な人物だろうなと思っていたとき、偶々ノンブルの隣に書いてある最後のパラグラフのタイトルが見えてしまい確信した。
せめて最後2つパラグラフのタイトルは「残り二人」「最後の一人」みたいな感じにして欲しかった。






2023.10.21
双葉社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「東家の四兄弟」 瀧羽麻子

2023年10月27日 | 読書日記
4人の兄弟の家族の物語。
4兄弟の誰かが短いセクションごとに主人公になって物語が進む構成だけど、場面が繋がっているときはまだしもそうでない場合は分かりにくい。

特に盛り上がりも無くダラダラ話が続いていくだけで面白みに欠ける。

私的には瀧羽麻子は当たり外れが有るけれど、これはハズレに近い。。





2023.10.20
祥伝社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ひとりぼっちの夜は、君と明日を探しにいく」 永良サチ

2023年10月26日 | 読書日記
またか・・・の残留思念。(残留思念という言葉はこの小説ではじめて知ったけど。)
有川浩(今は有川ひろ)の「ヒア・カムズ・ザ・サン」ではじめて知った時は、彼女が考え出したのかと思ってよくこんなこと考えたものだと感心したけれど、その後同じ能力の小説と多く出会って私の中ではすっかりありふれたテーマになった。
でも、残留思念を扱った小説の中でも、この作品はかなり良い方かも・・・。

残留思念の読み取りは物語上都合の良い扱われ方をしていて、ロジカルに考えておかしな点がいっぱい有るけれど、話が面白かったからまぁ良いか。
でも、ちょっと出来過ぎな結末。




2023.9.25
スターツ出版
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「マンション フォンティーヌ」 小路幸也

2023年10月26日 | 読書日記
いかにも小路幸也らしい小説。

マンションフォンティーヌを舞台にして、その関係者が順に語り手になりながら物語が進んでいく。
良い人しか出てこないし、こうなるだろうな・・・と思ってる通りの展開で、安心して読める。
たまにはこういう小説も読まないと(笑)。

言い訳みたいな部分がちょっと多かったかも・・・。





2023.10.20
祥伝社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「サヨナラどーだ!の雑魚釣り隊」 椎名誠

2023年10月25日 | 読書日記
シーナ隊長も歳のせいか昔のように率先して暴れたりせず、若い人たちを優しく見守る感じになってしまい、東ケト会の頃からの読者としてはちょっと寂しい。
行動だけでなく文章も迫力が無くなってきた気がするけれど、まだまだ頑張って欲しい。

週間ポストの連載が終わると言うことで、雑魚釣り隊が活動停止するわけではなさそうだから、またどこかで続きが読めるかも。。




2023.10.4
小学館
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ディス・イズ・ザ・デイ」 津村記久子

2023年10月22日 | 読書日記
サッカーの2部リーグのチームを応援する人達の短編小説集。

サッカーがバスケットボールとかバレーボールとか他の地域密着型のプロスポーツでも成り立つ内容なので、私のようにサッカーにまるで興味の無い人にも楽しめる内容。
全部違うカラーの話で、それぞれ面白く読めた。





2018.6.30
朝日新聞出版
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「逃げ道」 ナオミ・イシグロ

2023年10月20日 | 読書日記
不思議な構成の短編集。
何故か3作目ごとに3つのパートに分かれて収録されている「ネズミ捕り」。
どうしてこんな構成になっているのか全く不明。
この作品を含めて、内容が良く理解できないものがほとんど。
残りは全く理解できない。




2023.9.25
早川書房
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「東京會舘とわたし」 辻村深月

2023年10月18日 | 読書日記
東京會舘を舞台にした連作短編集。

上旧館より下新館の方が辻村深月らしい物語が多くて良かった。
新新館もできてるようだから、続編も書いて欲しいところ。

ちなみに東京會舘は架空の場所かと思って読んでたけど、最後に実在するって書いてありました。




2016.8.10
毎日新聞出版(上下巻)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「一線」 田中経一

2023年10月15日 | 読書日記
トランプとのシンガポール首脳会談で金正恩が北朝鮮に居ない間にクーデターが起こり北朝鮮が崩壊するというお話。

最初物語の進展がゆっくり過ぎてちょっとイライラ。
事実と小説の境が分からなくなって来たころ、謎の登場人物がてんこ盛りで複雑すぎて頭が混乱。
少しずつ展開が見えて来て、「もしかしてミステリ小説?」かと思い始めた頃から徐々に面白くなっていく。
最後はちょっと上手く行きすぎの気がしないでもないけれど、本当にそうなっていたら今頃ロシアは戦争始めなかったかも・・・。




2018.9.15
幻冬舎
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「水戸黄門 天下の副編集長」 月村了衛

2023年10月11日 | 読書日記
水戸黄門が国史の副編集長となって原稿の取り立ての旅に出る物語。
テレビの水戸黄門のパロディ。

第2話あたりまでは面白く読んでいたけれど、徐々にドタバタになっていって馬鹿らしくて読んでいられなくなる。
我慢して読み進めると、最後はなんとか収まってめでたしめでたし。




2016.7.31
徳間書店
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「アンドロメダの涙」 天川栄人

2023年10月09日 | 読書日記
副題に「久閑野高校天文部の、秋と冬」と有るので、そこから想像していた内容とは全く違っていた。
女子高生の成長物語と言った内容。

登場人物のキャラ設定も良いし、ストーリも面白くてサラッと読めるけれど、個人的には3人が天文部に入ったきっかけとか、主人公のえるもは東京から故郷に戻ってきたことを匂わせておきながら結局そこには触れてないけれど、その辺のことも書いて欲しかった。




2023.9.11
講談社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「二律背反」 本城雅人

2023年10月09日 | 読書日記

なんとプロ野球ののピッチングコーチが主人公で探偵役のミステリ。

優勝争いしているチームでピッチャーを預かるコーチの信念と監督との意見の食い違いなど野球小説として楽しめるうえ、殺人事件の謎解きも有るという盛りだくさん・・・と言う内容だけど、どっちも中途半端になってしまってる感じ。
特に謎解きに関しては主人公の行動が異常過ぎる。
それが解決に繋がったり、伏線になったりしてるんだけど不自然さは否めない。

どちらのストーリもそこそこ良くできているのにもったいない感じ。
探偵役となる人物を変えて(例えば女性新聞記者とか)、コーチはミステリに関しては助手役にした方が不自然さが軽減されたかも・・・。




2023.5.9
祥伝社

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「孤高の相貌」 丸山正樹

2023年10月05日 | 読書日記
人気シリーズのスピンオフ作品らしいけれど、そもそもこの作者の作品を読むのははじめて。
ハードボイルドとまでは行かないけれど、一匹狼の刑事が事件を解決するという良く有る設定の短編2作に3分の2を占める中編が1作。

切り口のユニークさで読ませる作品・・・かな。

基になったシリーズの主人公の妻と思われる人が色々協力する設定で登場するけれど、そちらは設定がかなり変わっているみたいなのでちょっと興味がある。





2020.9.25
東京創元社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする