toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「新しい星」 彩瀬まる

2024年08月21日 | 読書日記

生きるのが辛いけれど、友だちに救われて一歩踏み出すと言う物語の短編集。

主要な登場人物は大学時代の合気道部の4人。
その中の誰かが主人公になっているけれど、それぞれの話は独立している。

今まで読んだ彩瀬まるのなかでは一番良かったし、完成度も高かった。
彼女の作品はもう良いかな・・って思っていたけれど、読んで良かった。

ただ、1行空いて場面が変わるところで、気づいたらびっくりするほど時間が経過してるところがいくつかあったけれど、そういうところは書き出しで分かるようにして欲しかった。

 

 

 

 

 

2021.11.25

文藝春秋

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「彼女のしあわせ」 朝比奈あすか

2024年08月20日 | 読書日記

三姉妹とその母の物語。
一人ずつ主人公が代わりながら物語が進んでゆく。

二女の章は分かり易いストーリが有ったけれど、他はただ日常を描きました・・と言う内容で、全体としていつもの朝比奈あすかの小説といったところ。

123ページの「社内RAN」は「社内LAN」でしょうね。

 

 

 

 

 

2010.5.25

光文社

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「砂に泳ぐ」 飛鳥井千砂

2024年08月19日 | 読書日記

色々有ったけれど、カメラが好きになって、幸運も重なってやがてプロのカメラマンになっていく女性の物語。

ずっと導入部が続いていくって感じだったのが、最後の5分の1くらいのところで圭介と別れる場面からようやく物語が始まったな・・・と思えた。
実際それまでダラダラした感じだったのが、それ以降は話がしっかり進んでいく。
そこに至るまでの80%の部分を10分の1くらいに短くしたら名作になる。

 

 

 

 

 

 

2014.9.30

KADOKAWA

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「サマーレスキュー 夏休みと円卓の騎士」 二宮敦人

2024年08月18日 | 読書日記

パソコンを利用してインターネット上で展開されるゲーム(と言うか解放されたバーチャルスペースが有って、そこでただ自由に好きなことをすると言う遊び)内での物語。

現実と仮想空間が一体になっていて、足の下に違和感が有るとか、ありえない雹癌が結構あってファンタジだったっけ?と勘違いしてしまう。
ゲームをリアルに描くほど、違和感が増す。
どうせなら、PCじゃなくて振動が伝わったりする専用のゲーム機って設定にすれば良かったのに・・・。

一番最後のシーンはかえって安っぽくなってしまうため全く不要。
カットするか、別の形にして欲しかった。

 

 

 

 

2024.7.30

文藝春秋

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「とうへんぼくで、ばかったれ」 朝倉かすみ

2024年08月17日 | 読書日記

すべての登場人物たちの考え方に違和感だらけ。
最後まで読んでも、結局何なの?って感じだった。

短編集も含めてこれまで何冊か読んだけれど、どれも消化不良の感じ。
途中で辞めるほどつまらなくは無いものの、面白いと思えるものは無かった。
この作品で良かったのは、榎又が反面教師になる点。

 

 

 

 

2012.5.20

新潮社

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