toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

消える上海レディ

2012年01月29日 | 読書日記
著者は島田荘司。

本格ミステリーの島田荘司の作品だと思って読むと大ハズレ・・
ミステリーでもなんでもないただの変な話。
登場準物の名前も、弓芙子(ゆうこ)と夜片子(やえこ)と意味も無く読みにくいし・・
島田荘司にも駄作が有ると言うことでした。


角川文庫 定価380円
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千年樹

2012年01月14日 | 読書日記
著者は私が今、最も好きな作家の一人、荻原浩。

同じ場所を舞台にした短編小説集。
これはこれで面白いし、チャレンジングな作品だけど、いわゆる荻原作品を期待していると肩透かし。
全く荻原浩っぽくない作品。

一つの作品に時間を隔てた主人公が二人ずつ登場して、行ったりきたりする。
全く異なる2つの物語が語られる。
そういう作品ばかり並べて一つにした実験的な作品だけど、私個人としては上手く行ったとはおもえない。
なにかまとまりが無く、ただストーリーが追いにくいだけになっている感じ。
短編集ではなく全体で一つの作品にしたほうが良かったのでは。


集英社文庫 定価571円
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蛙男

2012年01月05日 | 読書日記
大好きな作家の一人、清水義範の作品。

ホラーSFに入るんだろうか?清水義範らしくないかなりシュールな内容です。
主人公が現状を論理的に分析する場面は清水義範らしいけど、全体的には別の作家の作品を読んでいるような印象でした。

シュールなホラーが好きな人にはお勧めだけど、典型的な清水義範の作品が好きという人にはちょっと・・と言ったところです。


幻冬社文庫 定価571円
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鎮火報

2012年01月03日 | 読書日記
著者は日明恩。読み方の分からない人は昨年3月25日の日記を見てくださいね(笑)。

軽くてスピード感抜群の文体。
内容は全く違うけど、斉藤綾子を連想させた。
軽い文体でちょっと重いテーマ。しかもミステリーの要素も有って結構楽しめる。
ミステリーの部分は他の登場人物も読んでいる私も分かっているのに主人公だけが分かっていなくて、ちょっと違和感を覚えるけれど、物語の本質はそこではないので大目に見ることにする。
感動のラスト・・と言うにはちょっと物足りないけれど、まぁそれなりには感動的ではあります。

双葉文庫 定価819円
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月の裏側

2012年01月01日 | 読書日記
恩田陸作。

その昔、ピンクフロイドのアルバムに「ダークサイド・オブ・ザ・ムーン」と言うのが有ったけどピンクフロイドの音楽と同じような不思議なお話。
SFと言うのかホラーと言うのか・・・
映画にでもすれば大衆受けしそうな内容です。
トワイライト・ゾーンに近いと言えば分かってもらえるかも。

恩田陸は「麦の海に沈む太陽」とか「図書室の海」などを読んでいるけど、どれもちょっと異質な世界で不思議な感じになる。
タイプは違うけど星新一を読んだ時に似てるかも。
そんな中で、これは特に変わってる。
まぁ設定そのものが変わってるせいもありますが。

幻冬社文庫 定価648円
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