toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「45°」 長野まゆみ

2013年05月26日 | 読書日記
記号のようなタイトルの作品ばかり集めた短編集。
長野まゆみの名前はいろんなところで見かけて知っていたけど読むのははじめて。
だから他の作品はどうか知らないけど、これはシュールな話ばかり。
こういうのが好きな人にはたまらないのかも知れないけど私はもうお腹いっぱい・・

講談社
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「忘れられたワルツ」 絲山秋子

2013年05月25日 | 読書日記
絲山秋子の名前は芥川賞を取った時知ったけど、読むのははじめて。
これは短編集で、7編納められている。
最初の2編はすんなり読めるけれど、残りの5編はなんだかなぁ・・の作品。
長編も読んでみたい気がするけど、面白く読めるかどうかは??

新潮社
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「棺に跨る」 西村賢太

2013年05月23日 | 読書日記
これ以上ないって言うくらい嫌な男が主人公。
物語りも何を言いたいのかさっぱり分らないほど詰まらない。
唯一の救いは、パートナーの女性が「ヤクルト・スワローズ」のファンというところだけ・・と言う救いようない小説。
こんなの誰が読むんだ??

文藝春秋
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「熱海湯けむり」 佐伯泰英

2013年05月22日 | 読書日記
鎌倉河岸捕物控の18巻。
親分は旅先の熱海で、政次は金座裏でそれぞれ事件を解決した後、オマケのようにもう一つ金座裏で事件が勃発。
この事件の最中に親分達が旅から戻り、もう政次がりっぱな跡継ぎになったことを悟る。
最後にしほの妊娠がわかりめでたしめでたしのエンディング・・

角川春樹事務所 時代小説文庫
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「談志が死んだ」 立川談四楼

2013年05月21日 | 読書日記
談志が亡くなった前後の話や談志にまつわる話がいろいろ書いてあって談志ファンにはたまらない一冊。
ただ、突然新しい話が始まって、何の話かすぐには分らなかったり、表現の仕方や構成の悪さから読み進めていくうちにはじめて書いてあることが理解できたりという箇所が多すぎる。


新潮社
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「風が強く吹いている」 三浦しをん

2013年05月19日 | 読書日記
陸上の弱小チームが箱根駅伝を目指すというスポ根小説。
三浦しをんは私には当たりハズレが有るけれど、これは大当たり。

前半はチームを作って予選会を通過するまで、後半は駅伝当日という構成。
それまで走ったことも無い人が4月から練習して箱根に出れるのか・・というリアリティの無さは有るけれど、そんなことはまったく関係なく面白くて感動的。
良くあるパターンの話だと思ってなめてかかると痛い目に会うかも(笑)

メンバーに理系の人が何人か居るけど、理系の学科は講義以外に実験や実習が忙しくて、この小説のように練習することは物理的に無理です。。

新潮社
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「紫房の十手」 佐伯泰英

2013年05月17日 | 読書日記
鎌倉河岸捕物控の17巻。
今回は親分としほが箱根に旅に出た留守中に政次達が事件を解決する話。
鬼平のような緊張感の秀作。
最終章はおまけの話。

ハルキ文庫時代小説文庫
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「キケン」 有川浩

2013年05月15日 | 読書日記
キケンとは「機械制御研究会」のこと。
もちろん「危険」とかけてあります。
成南電気工科大学のキケンを舞台にした物語。
理系だけの大学の工学部卒業の私としては、自分の大学時代と重なることばかり・・・
クラブ活動だけでなく、学園祭の話では300人もいる寮での寮祭を思い出した。
有川浩は何故こんな世界がリアルに描けたんだろう??
ラストもちょっとクサイけどなかなか良い。

ただエンジニアとして言わせて貰うと、ロボット相撲の場面では致命的な間違えがいくつか有ります。
1 元々ソフトの実行速度はハードウェアより遥かに速い。
2 モータを高速回転させてもトルクの限界以上ではメカが動かない。
3 「基盤」ではなくて「基板」です。


新潮社
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「水の惑星を見守る『しずく』」 宇宙航空研究開発機構

2013年05月14日 | 読書日記
4月に読んだ同じ宇宙航空研究開発機構の「新型固体ロケット『イプシロン』の挑戦」と同じシリーズ。
こちらはロケットでなく人工衛星の話。
ロケットの主目的は人工衛星を打ちあげることで、人工衛星が宇宙開発の主役なんだろうけど、個人的にはロケットの方が興味深いです。

毎日新聞社
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「正義のセ」 阿川佐和子

2013年05月13日 | 読書日記
先日読んだシリーズの一冊目。
読んでみたらこれはこれで物語が完結している。
(ちなみに2と3は繋がっているので、2の最後には「3に続く」とあるがこの本の最後にはそういう記述は無い)
当然だけど、2、3の前編で、主人公の凛々子の小学生時代と検事になったばかりの頃の話となっている。
2,3と違っていかにも阿川佐和子らしいストーリ展開です。

角川書店
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「大誘拐」 天藤真

2013年05月12日 | 読書日記
基本的な構成が滅茶苦茶だし、ストーリもご都合主義。
ただの低級な物語になりそうなところだけど、まじめな文章と結末で体裁が保たれているって感じの小説。
スケールが大きくて単純なエンターテイメントとして楽しむ分にはOK。

角川文庫
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「正義のセ 2.3」 阿川佐和子

2013年05月06日 | 読書日記
阿川佐和子の小説と言えば、ホンワカムードのコミカルな話と思っていたけど、これは結構シリアスな内容。
とは言え、彼女らしさも随所に有って、結末はいかにも彼女らしく終わる。
1は見つからなかったので読んでないけど、2と3だけでもストーリは通じる。
でも、1が見つかったら是非読んでみたい。

角川書店
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「tokyo404」 新城カズマ

2013年05月05日 | 読書日記
先月読んだ戸梶圭太の「レジスタンス、ニッポン」と同じ乗りの作品。
こちらは短編集で、何が言いたいのかさっぱり分らないつまらない本。
はっきり言ってこの本を読むのは時間の無駄。

文藝春秋
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「新版 ソニーを踏み台にした男たち」 城島明彦

2013年05月05日 | 読書日記
ソニーに就職してやがて辞めて行った17人の話。
かなり偏見が感じられるけど、まぁそれなりに楽しんで読める。

集英社文庫
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「海辺のカフカ」 村上春樹

2013年05月04日 | 読書日記
「1Q84」や「ワンダーランド」と同じく、2つの無関係な(と思われる)話が交互に語られる。
さて、次はどうなる?と言うところで別の話に変わると、続きが気になるし新しい話に入り込むまで(しかも前の話を思い出しながら・・・)しばらくかかるしで、このパターンはちょっと苦手。
現実と観念的な話が混沌としている村上ワールドは、何でも理詰めで考えたがる私には向いてないかも。。


新潮社 (上下巻)
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