toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「ビートルズの幽霊」 葉山葉

2014年12月31日 | 読書日記
一般にビートルズ世代と呼ばれるのは私より上の世代だけど、小学生の頃キットのラジオを組み立ててからずっとジャズやロックを聞いていた私もビートルズには思い入れがある。
この本は、リバプール、ハンブルグ、ニューヨーク(一部インド)でビートルズ、というよりジョン・レノンのゆかりの地を訪ねた旅行記と、その地に関係するジョンのエピソード集。
エピソードを繋げるとジョンの人生が分かるようになったいる。

ビートルズに関する本は何冊も読んだけれど、どれもメンバーはみんな良い人というスタンスだった。これどこの本はピート・ベスト事件など酷いことをしたときはメンバーをかばったりしない。
ヨーコに関しては最悪の人間のような扱いで、チャップマン以上の悪人のように書かれている。

旅行記の部分とエピソードが明確に区別されずに書かれているため、ちょっと戸惑うところがある。また構成上エピソードが切れ切れで、時間的に前後したりして分かりにくく、中途半端な印象。


ワニブックス
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ナニワ・モンスター」 海堂尊

2014年12月29日 | 読書日記
おなじみのAi推進の啓蒙が背後にある物語だけど、地方政治と官庁といういつもとは異なる切り口となっている。
相変わらずの官僚・マスコミ批判はここでも健在。
桜宮市や白鳥なともチョイ役で登場する。


新潮社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「理想の村 マリナレダ」 ダン・ハンコックス(訳:プレシ南日子)

2014年12月28日 | 読書日記
スペインのアンダルシア州にあるマリナレダという村について書かれた本。
ある意味理想的な生活を送る村に著者が住み着いて、村人たちの生活や歴史についてをリポートしている。
教科書みたいな内容で面白みがない。


太田出版
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「オババの森の木登り探偵」 平野肇

2014年12月27日 | 読書日記
旅行代理店のサラリーマンの翔平が、幼いころ遊んでいた近所の森の管理人をすることになる。
その森に遊びに来る小学生の奈々と彼女の母のマリエ、一緒に遊んだ幼馴染の大倉と貫二などと繰り広げられる物語。
やがてそれは大きな流れとなって行く。

私も子供のころは学校の裏の森の中で遊んだからかなり身近に感じられた。
後半のストーリ展開はちょっと御都合主義なところもあるけれど、面白かった。
おしゃまな奈々ちゃんが良い味出してる。



小学館
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「標高二八〇〇米」 樋口明雄

2014年12月26日 | 読書日記
前半は山岳短篇小説。
梓林太郎や太田蘭三と同じような感じで、樋口明雄らしくない。

後半は普通の短編集。
表題作と最後の「リセット」は繋がった作品で中山七里の「アポロンの嘲笑」と共通するテーマ。
「渓にて」はフライフィッシャーとしては共感できる作品。
私も人類最後の日は絶対釣りしてる(笑)

作品の掲載順がイマイチ。
最後は「渓にて」「標高二八〇〇米」「リセット」と並べて欲しかった。

この作者は長編の方が良い。




徳間書房
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「三匹のおっさん ふたたび」 有川浩

2014年12月25日 | 読書日記
続編も面白い。
おまけの話は「植物図鑑」の樹??


文藝春秋
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「いちばん近くて遠い」 小手鞠るい

2014年12月24日 | 読書日記
千早茜の「男ともだち」や甘粕りり子「逢えない夜を、数えてみても」に登場する女性たちと同じく、私的には許せない人物ばかり(男も含めて)登場する。
まともなのは雅也と絹代だけ。
著者があとがきに、どうしようもない女だけど、可愛いところがあり憎みきれない善良な悪女たちと書いているけど、彼女たちは憎らしいだけで決して善良ではない。

ストリー的には、続きが気になるけど・・・。


PHP
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「何が困るかって」 坂木司

2014年12月23日 | 読書日記
ショートショート集。
設定がイマイチだったり、何だかなぁのオチだったり、ストーリが良くなかったりとどの話も2級、3級レベル。
タイトルからあとがき風の最後の話に続くところだけは感心。


東京創元社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「TATSUMAKI 特命捜査対策室7係」 曽根圭介

2014年12月22日 | 読書日記
自分の意志とは関係無く、捜査一課の刑事になってしまった鬼切荘一郎。
荘一郎の主任の辰巳麻紀と共に過去の失踪事件の捜査をすることになる。
話のテンポも良いし、ストーリもまずますだけど、ちょっと物足りなさが。。
また麻紀は美人という設定だけど、麻紀と思われる表紙の女性のイラストは気持ち悪くてイメージが・・・


講談社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「本日は、お日柄もよく」 原田マハ

2014年12月21日 | 読書日記
成り行きでスピーチライターの久遠久美の弟子になったこと葉が、衆議院選に野党から立候補する幼馴染の今川厚志のブレインになってしまう。
その後の展開は嫌になるくらい想像どうりだけど、まんまと感動させられてしまうところがさすが・・・。
当然ながら先週まで続いた衆院選のことを思い出してしまう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「総理の夫」 原田マハ

2014年12月19日 | 読書日記
妻が総理大臣になってしまった男の物語。
清水義範チックな設定で、文章もどことなく清水義範風。
選挙が終わったばかりで、かなり身近に感じる内容だった。
本当にこんな政治家がいたら日本の未来は明い。


実業の友社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「GOSIC BLUE」 桜庭一樹

2014年12月18日 | 読書日記
シリーズものらしく、設定がわかるまでちょっとかかったけれど、単独で読んでも十分楽しめる。
このあと、話が続きそうだけど、続編が有るのなら読んでみたい。


角川書店
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ジヴェルニーの食卓」 原田マハ

2014年12月17日 | 読書日記
マティス、ドガ、セザンヌ、モネ4人の画家の物語。
ルソーを描いた「楽園のカンヴァス」の姉妹作品のような4つの短編集。
絵画の好きな人にはたまらないかもしれないけれど、全く興味のない人でも小説としてそれなりに楽しめる。


集英社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「フィルムノワール/黒色影片」 矢作俊彦

2014年12月16日 | 読書日記
比喩的な表現だらけで、そしてその多くが映画や役者関係の比喩だったりするので、映画に全く興味のない私には非常に理解しにくい。
場面展開も突然で付いていくのが大変。
どうも作者はハードボイルドを勘違いしてるように思える。


新潮社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「奇跡の人」 原田マハ

2014年12月14日 | 読書日記
ヘレン・ケラーを日本人に置き換えた物語。
「マリア」と同じように、ヘレンとサリバンを無理やり日本人の名前にしたところに違和感があるけれど、話としては楽しめる。
人間国宝第一号の小林ハルと絡ませて、感動的なストーリに仕上げているところはさすが。


双葉社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする