toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

風の歌を聴け

2012年04月29日 | 読書日記
タイトルから五木寛之か北方謙三、はたまた寺山修二の作かと思いきや、これも妹から借りた村上春樹。


前に書いた「1973年のピンボール」の前日譚(なんて言葉あるのか??)みたいな作品で、舞台も登場人物も共通してる。
でも、ピンボールよりもストーリーはまとまっていて、こちらを先に読んでいれば少しは印象が変わったかもしれない。
とは言うものの、ストーリーはあっちこっちに飛んでよく分からない箇所も多い。

他の村上作品にも言える事ながら、昔のポップスやジャズが出てくるところは良いけれど、登場人物が何かと言うとすぐに煙草を吸うところが気に入らない。
小説の中とは言え、意味も無くやたらと煙草に火をつけられるのは個人的にはあまり気分のいいものではない。
しかも、この作品の登場人物は吸殻をちゃんと始末しないから質が悪い。。


講談社文庫 220円
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1973年のピンボール

2012年04月15日 | 読書日記
これも妹に借りた、村上春樹の一冊。

これには「羊男のクリスマス」に登場する双子の姉妹が登場する。
借りた本をランダムに読んでいたけど、なぜか今までは短編かエッセイばかりで、長編(というか中編)はこれが初めて。
一応ストーリらしきものはあるけれど、話があちこちに飛んで、これが伏線になっているかと言えばまったく関係ない話で、結局は良く分からないと言うのが正直な感想。
まるで分裂症の人が書いたって感じ。

この本の前に読んだ短編集「蛍・納屋を焼く・その他の短編」の最後の、「三つのドイツの幻想」もなんだか分らない小説だったけど、村上春樹ってこういう小説を書く人なの?


講談社文庫 240円
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カンガルー日和

2012年04月08日 | 読書日記
妹に村上春樹は、村上朝日堂シリーズの6冊とノルウェーの森しか持ってないと話したら、大量に貸してくれたけど、これはそのうちの一冊。
(ちなみに私は、池波正太郎と清水義範を大量に貸しました。)

タイトルは、SFっぽい話、メルヘン、シュールな話・・などいろんなタイプの短編が収められた本。
主人公が僕、または私というところだけが共通だけど、状況設定も他の登場人物も内容も全て違っている。
バラエティに富んでいるので読んでいて全く飽きないし、何も考えずに気楽に読める。
他の作品もそうだけど、ジャズの話がたまに出て来る。
ジャズのことをまったく知らなくても何の問題も無いけれど、知ってるとちょっと嬉しくなるようなこともある。
この本の前に読んだ、「羊男のクリスマス」の元になったのか、ここにも最後の作品にドーナツを作る羊男が登場する。
どうも彼は羊が好きらしいけど、羊男の意味が良く分からない・・(笑)

彼と私の共通点は、ジャズとスワローズが好きなところ。
だから彼のエッセイは好きです。


講談社文庫
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ココデナイ ドコカ

2012年04月01日 | 読書日記
著者は島村洋子と言う、私は全く知らなかったけど、結構評価の高い人らしい。

いずれも女性が主人公の、ちょっとシュールな感じの短編集。
この小説はどれもSFじゃないけれど、読後感が星新一を読んだときと似た感じ。
他の作品も読んでみたくなりました。

三橋暁(あきら)と言う文芸評論家の解説はまるで的外れ。


祥伝社文庫 定価571円
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