toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「散歩するネコ」 群ようこ

2020年03月31日 | 読書日記
「れんげ荘物語」シリーズ第二弾の「働かないの」を2014年に読んでからご無沙汰てるうちにこの本を見つけたので読んだ。
その前に第三弾の「ネコと昼寝」が出てるみたいだけど、このシリーズの場合たいした問題じゃないみたい。
でも、今度探して読んでみよう・・・







角川春樹事務所
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「国道食堂」 小路幸也

2020年03月29日 | 読書日記
国道沿いにあるちょっと変わった食堂を舞台にした連作短編集。
目次を見ると一篇ごとに主人公が変わってゆくので一話完結の短編集かと思っていたけれど、全体で一つの長編作品にもなっている。
いかにも小路幸也という作品。
「1st season」って書いてあるし、物語も途中なので続編があるのかも・・・。



徳間書店
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「婚約迷走中」 群ようこ

2020年03月25日 | 読書日記
シリーズ第4弾。
いよいよしまちゃんがシオちゃんと結婚。

大好きなキャラだったしまちゃんだけど、流石に目に余るというか・・・、ちょっとムカついてきた。
でも、最後は良かったかな。



角川春樹事務所
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「七人の用心棒」 鳥羽亮

2020年03月22日 | 読書日記
「はぐれ長屋の用心棒」の第39巻。

39巻目になるのに、未だに登場人物や店の説明が入って、もういい加減にして欲しいと思うのは私だけ??



双葉文庫
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「優しい言葉」 群ようこ

2020年03月20日 | 読書日記
先日「パンとスープとネコ日和」シリーズ第5弾の「今日もお疲れさま」を読んだので、未読だった
第3弾を見つけてきた。

特に何かが起こるわけではないアキコの日常を描いた作品だけど、読むとほっこりするのは群ようこのお約束。
しまちゃんが本当に良いキャラで、彼女の存在がシリーズの一番の魅力。





角川春樹事務所
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「楡の墓」 浮穴みみ

2020年03月18日 | 読書日記
江戸から明治にかけての頃の北海道を舞台にした短編集。

参考文献が何も載ってないけれど、おそらく一篇の作品を書くために当時の北海道の開拓史にまつわることをあれこれ調べて、それで得た知識を基にいくつも書いたんじゃないだろうか。
それぞれの作品は独立しているけど、微妙に登場人物とか背景とかリンクしていたりする。

冒頭の表題作が、この本の中では一番良かった。この作品と3篇目の「貸し女房始末」がハッピーエンド。

2篇目の「雪女郎」は冒頭のなかで悪役で登場した北海道開拓判官の島義勇の半世紀。

4篇目の「湯壺にて」は25ページほどの短い作品で、開拓されたばかりの定山渓温泉で偶然一緒になった3人が語り合う物語。
六蔵が開拓大判官の松本十郎の話を始めたときから結末が読めてしまった。

最後の「七月のトリリウム」は開拓長官の黒田清隆と札幌学校の指導者として招かれたウイリアム・スミス・クラークとの教育を巡り聖書の扱いについての物語。






双葉社
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「仇討ち居合」 鳥羽亮

2020年03月15日 | 読書日記
「はぐれ長屋の用心棒」シリーズ38巻

12歳の少女が父の仇を討つため菅井に稽古をつけて貰う話。
いつもの長屋のメンバーがいつもと同じように活躍。

マンネリ気味だけど、つい手に取ってしまうんです。



双葉文庫
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「たおやかに輪をえがいて」 窪美澄

2020年03月13日 | 読書日記
一人娘が大学生で、ホームセンターでレジ打ちのパートをするごく普通の主婦の絵里子。
特に大きな事件もない絵里子の日常をただ淡々と描いているだけで、読んでいて段々辛くなってくる。
多少波風が立ったりするものの、何事にも消極的な絵里子は結局行動に移すこともなく悶々とした日々を過ごす。
読んでる方もイライラしてくるが、真ん中あたりまで来て、絵里子が一人旅に出るところから突然物語が動き出して俄然面白くなってくる。
そこまで来るとあとは一気。

旅をしたことと、詩織やみなもとの関係の中で生き方を変えて生まれ変わる絵里子。
こんな結末じゃないだろうな・・・と思ったまさかの結末だったけど、なぜが許せた。
下着をプレゼントされた風の子が、その後絡んでくるのかと思ったけど、彼女はモブキャラでした。



中央公論新社
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「諏訪の神さまが気になるの」 北沢房子

2020年03月10日 | 読書日記
本文にも登場する母校である諏訪清陵高校の日本一長いと言われている校歌に
「思へば遠し千早振る建御名方の英霊や絶えて久しき大神の武建の腕を鍛へばや」
という一節が有るので、建御名方神は諏訪に関係が有るんだろうな・・・・と思っていたけど、詳しいことは何も知りませんでした。
そもそも信仰心というものは全くなく、神様の存在なんてまるで信じていませんが、地元の文化には興味が有るので読んでみたた。

折角著者が多くの文献に当たったり、いろんな人に話を聞いたり、関連する場所を訪ねたりして調べたのに、その内容を伝えきれていなくてとても残念。
ただでさえ登場神サマや登場人物が多いのに、初登場で何の説明もなく誰この人(それとも神サマ??)というパターンばかりだし、時代が行ったり来たりするような構成で、おまけに文章があまりロジカルでないため理解しにくいことこの上ない。
読者に分かり易く伝えるように構成を工夫したり、登場人物の相関図や一覧表を入れたりして欲しかった。

「個人の研究成果を自分勝手にまとめて自費出版した本」という感じで、商業出版ならもうすこし校正できなかったのかな。
折角の研究成果がもったいない。文学作品じゃないんだから・・・・。
それに黒ベタのイラストも気持ち悪くていただけない。

ちなみに「おみわたり」は「御神渡り」でなく「御渡り」が正解だったとは知らなかった。





信濃毎日新聞社
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「今日もお疲れさま」 群ようこ

2020年03月08日 | 読書日記
パンとスープとネコ日和シリーズ。
5年前に第1弾の「パンとスープとネコ日和」、第2弾の「福も来た」を続けて読んで以来、気づかないうちに3と4が出ていたのをすっ飛ばして第5弾。

昔読んだ内容はすっかり忘れてるし、ストーリは続いているけれど、読むのに何の問題もない。
状況や人間関係の説明が無いので最初はちょっと戸惑うけれど、そんなに複雑な背景はないので(主人公のアキコの出生がちょっとだけ複座るらしいが、読んでいればすぐ理解できる)大丈夫。

シリーズのタイトルからも想像できる通りの、いかにも群ようこらしいホノボノ物語。

男前のしまちゃんが良い味出してます。







角川春樹事務所
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「狐火の辻」 竹本健治

2020年03月03日 | 読書日記
冒頭、いろんな人が代わり替わり登場しては、それまでとは関係無い物語(事件)が語られるので頭の中は混乱するばかり。
同じ地域で起こっているという以外になんの繋がりもない話が次から次へと出てくる。ついていけなくなりそう…と思っていると、少しずつ共通の登場人物が現れだして、3分の1くらい読み進んだところでようやく主人公らしい人達が絞られてきて、安心した。

次第に物語の方も安定してきて、読んでいる方も何の話か徐々に理解できるようになってくる。
ただここまで読むのがかなり苦痛でくじけそうになった。

物語の舞台である、湯河原で起きた謎の多いこれらの事件を刑事と交通課の二人の警察官、そして天才囲碁棋士が解決しようと動き出す。
実際にあった事件や噂話のようなことを検証しながら、事件のいくつかが繋がっていることが次第に明らかになっていく。
ようやくサスペンスらしい展開になり、読むのが面白くなってくる。
ただ、沼の近所に住む先生のあだ名が「キツネザル」と知った瞬間、ほどろ沼の秘密が分かってしまった。

前半及び、ところどころ出てくる凝りすぎてわかりにくい構成と、逆に分かり易すぎて読めてしまう展開、天才囲碁棋士・牧場の直感がすごすぎる点が減点だけど、これだけバラバラの事柄(伏線?)をすべて繋げて解決したのは見事。読後感は良かった。





KADOKAWA
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