toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「電王」 高嶋哲夫

2017年01月25日 | 読書日記
幼馴染で将棋の天才同士が、方や名人、方や人工知能の第一人者となって対決するまでの話。

将棋を始めお互いに刺激しあいながら成長していく過程の物語と、大学の教授となり自分の研究をしながら様々なことに巻き込まれていく話が交互に語られていくが、二部構成にして前半と後半に分けてもらった方が読みやすいと思う。
どちらの物語も高嶋哲夫らしいワクワクドキドキの内容。
特に成長してからのトシの物語は壮大な伏線が仕掛けられていて感動物。
二人の対決場面での終わり方もにくい・・・。




幻冬舎
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「宇宙のつくり方」 ペン・ギリランド(訳:真貝寿明、鳥居隆)

2017年01月21日 | 読書日記
ビッグバンから物理法則(特に相対性理論と量子力学)に従って現在の状態になるまで、そしてその後どうなるのかといいくつかの説の解説書。
どうも通常の物理法則が破綻する特異点のビックバンとブラックホールが、宇宙が今後どうなるのかの鍵であるようである。



丸善出版
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「プレイバック」 レイモンド・チャンドラー(訳:村上春樹)

2017年01月21日 | 読書日記
ん~~~。原作がそうなのか、村上春樹の翻訳が悪いのか・・・。おそらく私の理解力が悪いんだろうと思うけれど、ストーリー展開が最後まで良くわからない。


早川書房
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「さまよえる古道具屋の物語」 柴田よしき

2017年01月13日 | 読書日記
第3話までは、人生に疲れた人が突然現れた古道具屋で買った品物によって救われると言ったような内容の連作短編集だけど、第4話から話の展開が変わって行って結局は全体を通して不思議な古道具屋の長編物語となる。

個人的には第3話までの路線で最後まで通して欲しかったんだけど・・・。




新潮社
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「節約は災いのもと」 エミリー・プライトトウェル(訳:田辺千幸)

2017年01月05日 | 読書日記
とにかく翻訳が素晴らしい。
直訳みたいな変な表現は一切ないし、自然な日本語で全くストレスなしで読める。
こんなにこなれた翻訳本ははじめてです。
でもやっぱり外人の名前はピンと来ないので巻頭の登場人物を見ながら読まないと混乱してしまう。
登場人物があって助かった(笑)。


「家政婦は名探偵」というシリーズものらしいけど読むのはこの本がはじめて。
イマイチな警部補の家の使用人達が、家政婦が中心となって一致協力して素人探偵となり本人に気付かれないように事件を解決するという構成。
英国版「はぐれ長屋の用心棒」といったところ。

今回は銃で撃たれて川に浮かんだ死体が発見され、その犯人を捜すという物語。
家政婦たちがだんだん犯人を絞り込んでいく過程の面白さのわりに最後はあっさりした感じで尻つぼみな感じで、ミステリーとしてはちょっと残念。

タイトルに出てくる「節約」というキーワードは物語の中で執拗に登場するけれど、犯人捜しとは何の関係もないサイドストーリになっている。
折角だから文字通りそれが謎を解く鍵になるような構成だったらもっと良かったのに。。






創元推理文庫
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