toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「肉を脱ぐ」 李琴峰

2023年11月30日 | 読書日記
主要な登場人物が全員変わっていて私の感覚とは相容れないけれど、先が気になって読み進めていているうちに読み終わってしまった。

ラストの場面は自然な流れですんなり読めるけど、読み終わってから気持ち悪くなる。




2023.10.30
筑摩書房
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「幽玄F」 佐藤究

2023年11月30日 | 読書日記
空にあこがれて順調に戦闘機のパイロットになった易永透。
病気のため戦闘機から降りることになった透の波乱万丈のその後の物語。

ストーリは面白いけれど、ストーリに関係の無い描写やエピソードがほとんどないので、主人公の透には全く感情移入ができなくて、ただストーリを追うだけと言う感じ。
だから最後に夢がかなって戦闘機を自由に飛ばせた場面でも特に感動も無かった。
ところで、戦闘機を発見した時パイロットの時計には気づいたのかな?

エピローグはこんな内容なら無い方が良かった。

そして何と言っても表紙のデザインが頂けない。
折角面白い物語なのに勿体無い。



2023.10.30
河出書房新社
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「猫弁と狼少女」 大山淳子

2023年11月29日 | 読書日記
リーズ物だけど、これがはじめて読む作品。以前の作品が未読でも大丈夫でした。

「猫弁」と言うのは猫がらみの事件にかかわったことから付けられたあだ名らしい。
一作おいてまた弁護士がらみの小説。

読み始めてすぐ、ジュブナイルかなと思ったけれどそうでもなくちょっと中途半端感がある。
ミステリではないけれど、最後に謎解きのような箇所が有って全てが丸く収まる。
その構成に無理矢理感も有るけれど、納得できたし、面白く読み終えることができた。

最初、主人公の百瀬をはじめ登場人物のキャラがみんな尖がっていてまとまりのない感じだったけれど、読み進めるうちに馴染んできて気にならなくなってくる。
ドタバタの出来事が挟まってストーリが進まなくてイライラするところも有るけれど、そこが伏線になっていたりするので油断できない。




2023.9.20
講談社
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「をんごく」 北沢陶

2023年11月28日 | 読書日記
偶然にも2冊続けて成仏できない幽霊(?)の物語。

ストーリの面白さに一気読み。

横溝正史ミステリ&ホラー大賞とのことだけど、ホラーの要素はあまり感じない。
作風は全く違うけれど、京極夏彦の世界に近い気がした。




2023.11.8
KADOKAWA
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「真夜中法律事務所」 五十嵐律人

2023年11月27日 | 読書日記
幽霊が見えるようになった検事は同じ状況の弁護士と知り合う。
犯人が有罪にならないと成仏できず幽霊のまま留まってしまうと言う設定で物語は進む。
状況を受け入れてしまうと、ファンタジを読むように特に違和感なく読めてしまう。

以前、透明人間が犯人のミステリを読んだことが有るけれど、それよりもずっとリアリティが有って面白かった。

幽霊とコンビを組む霧崎と、印藤・深夜コンビの対決する続編は無いのかな?




2023.11.13
講談社
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「傷だらけの僕らは、それでもいつか光をみつける」 汐見夏衛

2023年11月26日 | 読書日記
高校生の瑠璃と紺の成長物語。
もしかしてファンタジー?って思ったけれど違った。

瑠璃の性格は私そのままで身につまされて反省しきり。。

瑠璃も紺もお互いに救われてめでたしめでたし。
そして、これから二人はどうなるのかな?

ところで表紙のイラストは瑠璃と紺だと思うけれど、本文での紺の描写だと前髪が顔に隠れるくらい長いはずなんだけど。。




2023.11.6
スターツ出版
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「トーコーキッチンへようこそ!」 池田峰

2023年11月26日 | 読書日記
説明をよく読まなかったせいで勝手に群ようこなんかが書きそうな小説なんだろうと思って読み始めたら実話でした。
個人経営の小さな不動産会社が始めた、全く新しいビジネスモデルの解説書(と自社の宣伝)と言った内容。

管理する不動産の入居者(だけでなく、多くのステークホルダも対象)向けのサービスとして、食堂「トーコーキッチン」を始めた目的やその効用が書かれている。
その素晴らしさに私も信者になりたいと思った。
一つだけ心配なのは近所の飲食店は文句言わないのか?という点。
私は学生時代はキャンパス内にある学校の寮に住んでいたので考えたことも無かったけれど、もし部屋を借りる必要が有って通える範囲に有ったら間違えなく選択肢には入れていただろうと思う。

著者は不動産会社の二代目社長で文章のプロでは無いと思うけれど、きちっとした読みやすい文章と内容でスラスラ読めるし、非常に分かり易い。
ただ(もちろんそれなりに構成は考えてあるけれど・・・)、思いつくままにトピックやエピソードを並べたって感じでまとまりが無い印象。
あと、同じ内容が何度も登場し「それはもう知ってるよ!」って箇所が目立ったのが残念。



2023.10.5
虹有社
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「銀齢探偵社」 中山七里

2023年11月25日 | 読書日記
「静おばあちゃんと要介護探偵」が面白かったから続編も読んでみた。

静と玄太郎は今生の別れと言うからにはもうこのシリーズの続編は無いと思うけれど、最後の話に円が登場し「静おばあちゃんにおまかせ」までにはまだ間が有るからそちらの続編は期待できるかも。




2020.10.10
文藝春秋
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「静おばあちゃんと要介護探偵」 中山七里

2023年11月24日 | 読書日記
「静おばあちゃんにおまかせ」及び「さよならドビュッシー」の前日譚。
円は登場しないけれど、裏表紙にはそれらしい人が描かれている。

「静おばあちゃんにおまかせ」や「さよならドビュッシー前奏曲」より面白い。
二人の掛け合いが良い味になっている。




2018.11.30
文藝春秋
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「静おばあちゃんにおまかせ」 中山七里

2023年11月23日 | 読書日記
設定やストーリから赤川次郎のコージーミステリ作品と言われても納得してしまいそう。
ただ、最後の作品のラストは意外だった。
でも、赤川次郎にも幽霊が探偵の話も有ったような・・・。






2012.7.15
文藝春秋
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「夜明けのはざま」 町田そのこ

2023年11月22日 | 読書日記
5章構成になっているけれど、実際の内容は小さな葬儀屋が舞台の連作短編集。

各章とも主人公かその関係者に信じられないくらい変な思考の持ち主が登場する。
どの話も面白いけれど最後の2編が秀作。
特に最後の話の終わり方は良かった。

「」付の台詞に続いて心の中で思ってることが書かれているけれど、そこも実際にしゃべっていたことになっているというパターンが多すぎ。
会話の流れから一々判断しないといけない。
実際にしゃべったことと、思っただけのことはしっかり区別して書いて欲しい。
この著者はその辺りには全く気を遣っていないけれど、どうでも良いと思っているのかな?





2023.11.6
ポプラ社
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「60代、少しゆるめがいいみたい」 岸本葉子

2023年11月19日 | 読書日記
昨年から今年にかけて発表されたエッセイをまとめたもの。
きっちり分けているわけではないけれど、同じテーマの物はまとめてあるので内容がかぶったりしているけれど読みやすい。

岸本葉子は考え方が似てるところが有るので結構共感するけれど、今回は老い先を考える暗めの内容が多くてあまり楽しい一冊では無かった。




2023.11.10
中央公論新社
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「まさか逆さま」 中村航

2023年11月18日 | 読書日記
投稿された回文(ほとんどが無理やり感満載)にフジモトマサルがイラストを付け、それを基に著者が短い物語(これもほとんどが無理やりっぽい)を付けたという作品。
二度と読まないだろうし、他の人にも勧めない。





2016.10.29
キノブックス
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「かきあげ家族」 中島たい子

2023年11月17日 | 読書日記
映画監督の一家の物語。
映画好きだと面白いんだと思うけれど、映画見る時間が有れば本を読んでいたい私には何のことやら・・ということばかり。

バラバラな家族が新たな一歩を踏み出そうとするストーリだけど、映画は全く興味が無くてほとんど見たことの無い私には・・・・。




2020.8.30
光文社
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「団地で暮らそう!」 長野まゆみ

2023年11月17日 | 読書日記
団地で一人暮らしを始めた青年に教えるという体で、団地や昭和の生活を紹介するという小説。
私的には長野まゆみってこう言う本も書くのか・・・という作品。

文体も内容も清水義範が書いたと言っても信じちゃう。




2014.3.5
毎日新聞社
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