toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「東芝 原子力敗戦」 大西康之

2017年08月31日 | 読書日記
将来の見通しと経営能力の無い人間が社長になると、国を代表するような企業でも簡単にダメになってしまうということが良くわかる。

内容は色んなところに書いたものを纏めたらしく一貫性が無いし、エピソードを中心にしてある部分が多くて分かりやすさに欠ける。
いつの間にか東電の話になってたりしてもう少し構成を考えて欲しかった。




文藝春秋
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「世界のすべてのさよなら」 白岩玄

2017年08月28日 | 読書日記
4人の友人達が一人ずつ主人公になる4つの短編集。

それぞれの話に特に統一のテーマとか無いし、順に全体の物語が進んでゆくということもないので、連作というより、独立した短編集になっている。
全体を通しても、個々の話でも特に可も無し不可も無しといったところ。

友達って良いねってことを書きたかったと思うけれど、ちょっと作者の力量が足りなくて残念。

タイトルと内容の関連は不明。




幻冬舎
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「梟の拳」 香納諒一

2017年08月24日 | 読書日記
つまらないわけじゃないけど、面白くなかった。

まず主人公がバカすぎる。
まともに他人と話することもできないただの我が儘。作者の考えるハードボイルドと言うのはこういうことなのかもしれないけど、社会人としてまともとは思えない主人公はどうなのか。。

また場面展開するところでは、いきなり始まってしばらく読み進めないと状況が理解できないような構成で読みにくいことこのうえない。

折角全体のストーリが良くできているのにもったいない。

最後にここに出てくる放射能とは放射線の間違いだし、放射線に直接あたるのではなく、放射線を当てた食品は問題ないんじゃない?





講談社文庫
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「パドルの子」 虻川枕

2017年08月16日 | 読書日記
前に書いてあることと矛盾する内容に違和感が有って何度も読み返すことが有ったけれど、途中でそれが作者の勘違いでなく意図したことだと分かる。と同時に不思議な世界の概要が分かってくる。
ただ三崎亜記の出来損ないのような世界で、フーンと言う感じ。

最後は涙を誘う構成にしたかったんだろうけど、それまでの展開がそれほどでもなかったせいで醒めていたのでこちらもフーンと言う感じ。
ちょっと残念な作品。




ポプラ社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「不夜城」 馳星周

2017年08月15日 | 読書日記
新宿が舞台のハードボイルド。

登場人物とその所属団体が複雑で自分の中でしっかり整理がついていないが、それども特に問題なく読める。登場人物の多彩さに途中で鮫島が出てこないのが不思議なくらい(笑)。
主要な人物だけでなくモブキャラと言うか、チョイ役で一度だけ登場する人物に対してもいちいち生い立ちや背景を紹介するのはちょっと余計。

それなりに面白かったけれど、やっぱり馳星周はハードボイルドより「ソウルメイト」のようなホノボノ系の方が個人的には好きだな。




角川文庫
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「祝言島」 真梨幸子

2017年08月14日 | 読書日記
この本、大好きって人きっといるだろうと思うけど、私は・・・。

構成凝りすぎで分かりにくいうえ、折角用意したびっくりの結末も同じネタを2度使って興ざめ。




小学館
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ブラックホールをのぞいてみたら」 大須賀健

2017年08月08日 | 読書日記
ブラックホールに関する本は何冊も読んできたけれど、恒星質量ブラックホールと大質量ブラックホールと2種類あるということははじめて知った。

大質量ブラックホール誕生の謎などまだまだ未知のことが多いんだね。



角川書店
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「黄泉坂案内人 三条目」 仁木英之

2017年08月06日 | 読書日記
シリーズものらしいけど、読むのははじめて。

堀川アサコの作品と発想が同じ。
霊とか死後の世界は全く信じていないけど、母を亡くしたばかりで新盆を前にしてちょっと考えるところも有ったかな。



角川書店
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「チャップリン暗殺指令」 土橋章宏

2017年08月05日 | 読書日記
歴史小説と言うにはちょっと新しいけど、史実に基づいたフィクション。

革命を目指す集団の中で来日するチャップリンの暗殺を指示された主人公が、何度かの失敗の後、チャップリンに弟子として近づくことに成功する。
しかし近くにいて暗殺の機会を伺っているうちに、チャップリンの人柄に惚れ込み、また革命の意味にも疑問を持つようになってゆく。

何でここでそんなことを・・・と主人公の行動にイライラする場面も多いけれど、気持ちの変化がうまく描かれている。




文藝春秋
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「珈琲店タレーランの事件簿2」 岡崎琢磨

2017年08月04日 | 読書日記
1が期待外れだったけど、一緒にこの2も買ってしまったから期待せずに読んでみたら、思った通り。

回りくどい書き方や、思わせぶりな展開が全く効果的になっていなくてただ読みにくいだけ。
おまけにストーリもイマイチで良いところ無し。




宝島社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「白い標的」 樋口明雄

2017年08月02日 | 読書日記
北岳に登る理由がはっきりしてるのは、二人の学生と新田だけ。
他の人達の動機は弱すぎてかなり強引な印象だけど、このシリーズではいつもの展開。

前半は無理やり舞台を真冬の北岳にお膳立てするための導入だけど、後半は圧倒的。
今回はためらいなく拳銃で人を撃つ滅茶苦茶凶悪な犯人に片っ端から撃たれて負傷してしまう。挙句の果てに夏美が人質になってしまう。

射撃の腕がすごいと思いっきり分かりやすい伏線のおかげで、前回に続き最後は予想通りに静奈が大活躍。





角川春樹事務
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする