toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「僕はこうして科学者になった」 益川敏英

2016年08月31日 | 読書日記
副題に「益川敏英自伝」とあるけれど自伝風エッセイという感じの内容。

物理と数学が得意で英語ができない、合理主義者でちょっと我が儘ということで他人のような気がしなかったけれど、読んでみると益々その思いが強くなった。

時代背景が違うけど、少年時代に考えていたことや、興味を持ったことなんか自分の思い出とダブルことばかり・・・・。
最終的に益川先生は理学、私は工学を選んだところから進む道が違ってきたけれど、益川先生のように私にも尊敬できる先生がいたら同じように研究者の道を歩んだかも。

それにしても英語は・・・。





文藝春秋
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「中島ハルコはまだ懲りていない!」 林真理子

2016年08月29日 | 読書日記
中島ハルコシリーズ第2弾。

相変わらずのハルコさんといづみさん。
適当なのか思慮深いのか・・・、結果オーライならまぁ良いか・・・という良くわからない短編集。
サクッと読めるけど、面白いのかそうでないのかも良くわからないうちに読み終わってしまう。。。




文藝春秋
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「学園天国」 五十嵐貴久

2016年08月27日 | 読書日記
最初の数ページを読んで主人公達の設定が分かったとき「もう駄目だ・・・」と思ったけれど、意外にもその設定をうまく生かした展開でちょっと安心。
ただ彼等の行動が二人ともちょっと浅はかすぎるし、お節介でイライラ。

一緒に住んでいるんだから帰ってからゆっくり話せばいいのに、すぐにスマホで連絡するところも目に余る感じ。

ただ全体的には面白くてさらっと読める。

いかにもと言うラストもこの流れなら良いでしょうというところ。




実業之日本社
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「統計でウソをつく法」 ダレル・ハフ(訳:高木秀玄)

2016年08月24日 | 読書日記
サブタイトルに「数式を使わない統計学入門」とあるが、統計学の話では無く、言ってみれば数字で示される様々な事柄のでたらめさを説明する内容。

世論調査などでは質問の仕方で割合が変化するというのは良く聞くことだけど、サンプルの選び方の他、得られた数値の処理によっていくらでも都合のよいように操作できてしまうということを実例を示しながら解説している。

1968年に出版された本だけど、今でのそのまま通用する。実際に70版を超えている。



ブルー・バックス
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「アリスのうさぎ」 斉藤洋

2016年08月19日 | 読書日記
図書館の児童読書相談コーナのバイトのところに来て、自身の奇妙な体験を話していく4人の物語。
連作短編風になっている。

ライトホラーと言うかファンタジーと言うか・・・不思議な味。


子供向けと言うわけではないのに、やたらとひらがな表記が多くてちょっと読みにくい。




偕成社
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「俗・偽恋愛小説家」 森晶麿

2016年08月18日 | 読書日記
デビュー2作目を執筆中の小説家が、担当編集者と巻き込まれた事件を解決するという連作短編集。

謎解きとは別に、主人公の担当編集者と小説家との恋愛物語となっているけれど、どちらも中途半端な感じ。
ミステリーとして読むとどの作品もイマイチだし、ラブストーリとしてはミエミエの伏線で(さずがにオチまでは分からなかったけれど)ミスリードさせようとしているのがバレバレ。





朝日新聞出版
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「強父論」 阿川佐和子

2016年08月15日 | 読書日記
著者は色んな所で彼女の父、阿川弘之氏について書いていたのでそれを纏めたものかと思ったら書き下ろしでした。
はじめて読むものすごいエピソードが殆どだったけれど、過去の著作によりそれほどの驚きもなく読んだ。

それにしても彼女は文章がうまい。



文藝春秋
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「ニールス・ボーアの量子論」 ジム・オッタヴァアニ

2016年08月13日 | 読書日記
ブルー・バックスだから量子論の解説書かと思ったらボーアの伝記。
しかも直訳すぎて殆ど意味不明。
量子力学の授業で出てきた、○○の定理とか○○の法則、○○常数とかに名前を残す人達がたくさん登場し、量子論が彼らの共同作業で確立していったんだということは分かった。




ブルー・バックス
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「ショートショート千夜一夜」 田丸雅智

2016年08月13日 | 読書日記
ショートショート集と言えば星新一。はじめてショートショートに触れたのは星新一だったし、読んだのは中学生の時だから感性も違っていたと思うけれど、私にとって(きっと多くに人にとっても)ショートショートの基準はどうしても星新一になってしまう。

この本の作品はどれも発想が奇抜で面白いんだけど、残念ながらオチがイマイチだったり、途中で分かってしまったりする。オチの直前まではワクワクしながら読めるのに・・・。
改めて星新一の偉大さが思い知らされる。

比較的良かったのは「指輪投げ」。




小学館
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「最新 惑星入門」 渡部潤一

2016年08月12日 | 読書日記
基本的なことから最新の観測研究成果から予測されるトピックまで網羅した太陽系の解説書。
タイトルに「惑星」と付いているけれど、惑星だけを解説した本ではない。

距離は天文単位(約1.5億キロメートル)だし時間は億年というスケールで簡単には想像できない世界だけど、これを読むと益々興味が掻き立てられる。

今夜はペルセウス流星群の極大らしいから、これからちょっと外に出てみようか・・・・。





朝日新聞出版
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「マシュマロ・ナイン」 横関大

2016年08月10日 | 読書日記
高校の有力相撲部が不祥事で解散し、そのまま野球部に生まれ変わって甲子園に出場してしまうという話。
タイトルと表紙の絵から何となく想像できる通り。

ドタバタになりそうな展開だけど、気合を入れるときに思わず四股を踏んだりするだけでいたって真面目に物語は進んでいく。
この手の話ではお約束のご都合展開ではあるけれど、最後まで面白く読ませてもらった。

元プロ野球選手の監督のドーピング疑惑の謎解きのサイドストーリも楽しめる。





角川書店
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「ブッポウソウは忘れない」 鳥飼否宇

2016年08月06日 | 読書日記
副題に「翼の謎解きフィールドノート」とある通りのライトミステリー連作短編集。
と言ってもそれほどの謎でもないし、主人公の翼が一人で謎解きをするわけでもない。謎解きミステリーちうより、大学の鳥の研究室の学部生と修士課程の学生、そして指導教官たちの日常物語として楽しめる。

主人公に関するサイドストーリもあって、ラストはその締めくくりとなるショートストーリでタイトルの意味がここで分かる仕掛け。




ポプラ社
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「青い海の宇宙港 青春篇」 川端裕人 

2016年08月05日 | 読書日記
「夏のロケット」の続編みたいな物語で、「真夏のロケット団」と言う彼らのその後みたいな会社も登場する。
小学生がハイブリットエンジンのロケットを打ち上げるという、「夏のロケット」よりさらに現実離れなストーリだけど、工学が大好きな私には十分楽しめた。
ちなみに静止衛星の軌道までの距離は36000mでは無くて、36000㎞です。3回も間違えを繰り返してる。。。
青春篇と言うことは続編がでるのかな。





早川書房
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「玉依姫」 阿部智里

2016年08月01日 | 読書日記
シリーズものらしいけれど初めてでも大丈夫。ファンタジックな設定だけど、何の違和感もなくちゃんと着いていける。
最後の場面での志帆とサヨの関係が良くわからなかったりするけど、楽しく読むことができた。

このシリーズ、熱烈なファンが多いみたいで、こんな能天気なこと書いていたら怒られそう・・・・。




文藝春秋
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