toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「オサキと江戸の歌姫」 高橋由太

2015年04月30日 | 読書日記
シリーズ4作目だけど、読んだ順番は入手順で1,3,5,2,4とこれが最後(6以降もあるのか?)

綾辻行人の「十角館の殺人」と同じく、「そして誰もいなくなった」のオマージュであることは目次を見ただけでもわかる仕掛け。
ミステリーで最後にどんでん返しも有るけれど、出来はイマイチ。


宝島社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「リストランテ アモーレ」 井上荒野

2015年04月29日 | 読書日記
姉弟が経営するイタリアンレストランの物語。

最後にMの秘密が分かってめでたし・・・という話なんだけど。。。

章ごとに主人公が変わりながら物語が進んで行くが、章の変わり目で時間が飛んでいて、いつの間にそうなったの?という疑問ばかり。
状況の変化ばかりで登場人物の心の動きが語られないので、彼らの行動原理がさっぱり理解できない。
ストーリも凡庸。



角川春樹事務所
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「にぎやかな落葉たち」 辻真先

2015年04月28日 | 読書日記
ちょうど前半分は登場人物や背景の説明。
普通に書けば半分以下の分量で済む内容なのに、遠まわしな言い方をしたり時間が前後したりで無駄に長いだけでわかりにくい。

その説明が終わると、雪が降り出して密室の舞台が整い、殺人事件が起こりようやく物語が動き出す。
そこからは意外な展開がいくつも続くものの、前半の長い前振りが何の伏線にもなっていなかったりでちょっと残念。

この作者の作品はどれもそこそこ面白いのだけれど、ちょっと薄っぺらな印象。



光文社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ごんたくれ」 西條奈加

2015年04月26日 | 読書日記
ライバル関係にある応挙の弟子の彦太郎(吉村胡雪)と豊蔵(深山箏白)との友情物語。
原田マハの「太陽の棘」とちょとモチーフが似てるかも・・。

絵や画家には興味が持てないので、イマイチ入り込めない部分もあるけれど、それなりには楽しめる。
ラストの豊蔵はカッコイイ。


光文社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「まほろ駅前狂騒曲」 三浦しをん

2015年04月25日 | 読書日記
シリーズ3作目(多分)。

全2作より内容が随分変わって来て、今回は深水黎一郎の「テンペスタ」のように知り合いの幼い女の子に振り回される話。
HHFAの話と横中バスの話、それに多田の恋愛と盛り沢山の一冊。
最後の展開は、三浦しをんじゃなくて荻原浩の小説のような展開だった。

行天が戻ってきて、またシリーズが続きそうな感じ。。。



文藝春秋
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「オサキ鰻大食い合戦へ」 高橋由太

2015年04月23日 | 読書日記
オサキシリーズの第2弾。

それなりに面白かったけれど、背景をまとめて説明する箇所が2つも有って、安っぽい推理小説みたいな印象。
ストーリもちょっと強引・・・。


宝島社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「超高速!参勤交代」 土橋章宏

2015年04月22日 | 読書日記
講談社の読者プレゼントで当選。早速読みました。

タイトルや表紙のイラスト、帯のコピーなどから、ドタバタのコメディ小説かと思いきや、これがなんと感動の物語。

無理難題を押し付けられた小国が知恵を絞って江戸に参勤する。
道中は平穏なはずもなく、江戸城に着いてからも波乱万丈。

翌日の将軍とのやり取りや、その後の話も出来過ぎの感もあるけれど、楽しめました。



講談社文庫
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「バイバイ、ブラックバード」 伊坂幸太郎

2015年04月17日 | 読書日記
ビートルズの後は、ジャズのスタンダード。

読み始めたとき、どういう風に読んだらいいか分からなかったけれど、とりあえずはナンセンスなユーモア小説らしい展開。
設定も進行もありえないけれど、読んでいるとそれなりに面白くなってくる。
多くの細かい話が、最後に伏線になっているのには感心。

卯月ユミのユニークさに、彼女とはちょっと遭ってみたくなった(笑)。
神田那美子の話はこの中では異色。



双葉社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ゴールデンスランバー」 伊坂幸太郎

2015年04月16日 | 読書日記
壮大な逃亡劇。
いくら首相殺人といえども警官がショットガンを撃ちまくるのはちょっとリアリティがないけれど、サスペンスフルで飽きさせない展開。
一部時間が前後して、複数の話が入れ替わり出てきてちょっといらいらさせられるけれど、その後は一貫して逃亡劇が展開されていく。
張り巡らされた伏線が最後に見事に生きていくけれど、現場で捕らえられた樋口晴子と菊池将門はその直後どうなったのか触れれらていない。無事に解放されたことはわかるけれど・・・。
平野晶や凛香など脇役のキャラもなかなか良い。
読んでる間にアビーロードを3回も聴いてしまったが、物語とタイトルとの関連がイマイチ分からない。


新潮社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「イニシエーション・ラブ」 乾くるみ

2015年04月12日 | 読書日記
主人公の性格や嗜好や行動が私とソックリでかなり感情移入してしまった。
私の場合は実験とジャズが忙しくて学生時代に合コンしたことなかったけど・・。
でも終盤の展開はちょっと許せないなぁ。
マユとのハッピーエンドで終わって欲しかった。


原書房
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「翔べ、MRJ」 杉本要

2015年04月12日 | 読書日記
MRJの概要、日本の航空機開発の歴史、MRJに関する課題などをわかりやすくまとめた一冊。

開発エンジニアの苦労を描いたプロジェクトXを期待していたが、その手の話はほとんどなくて、個人的には少しガッカリ。
また、同じ挿話などが何度も登場してマイナスポイント。


日刊工業新聞
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「廃墟建築士」 三崎亜記

2015年04月10日 | 読書日記
「手のひらの幻獣」を読んで、この本に収録されている「図書館」が先の話ということだったので早速読んでみた。
「図書館」はその前の「動物園」や続く「手のひらの幻獣」とはちょっと違っていた。登場人物が共通するというだけ・・。

「図書館」以外の3編はいずれも不条理な世界を描いたシュールな話。



集英社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ぱんぷくりん」 宮部みゆき

2015年04月10日 | 読書日記
童話の絵本。
黒鉄ヒロシの絵をじっくり見ながらでも30分で読めてしまう。
6話構成で、どれも宮部みゆきらしい話。


PHP文庫
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「手のひらの幻獣」 三崎亜記

2015年04月09日 | 読書日記
「バスジャック」収録の「動物園」の続編にあたる中編小説、「研究所」と「遊園地」の2作品が収録されている。
もしかしたらこの前に、図書館に関係する話も有るのかも。
いつもながら突飛な発想で、すぐには理解できない世界だけど、「動物園」を読んでいたので、いつもよりは楽に入り込めた。


集英社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「オサキつくもがみうじゃうじゃ」 高橋由太

2015年04月08日 | 読書日記
今回は3つの短編集になっている。
三毛太が登場し、オサキとは喧嘩しながらもいいコンビ。
相変わらずオサキは、意地悪なのか周吉のことを考えているのか・・とにかくマイペース。


宝島社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする