toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「戯場國の怪人」 乾緑郎

2023年09月30日 | 読書日記
「思い出は満たされないまま」のような作品を期待したけれどまったく違う内容。
朱川湊人かと思ったら宮部みゆきだった・・って感じ。

ただでさえ複雑な内容なのに、向こうの世界とこちらの世界、芝居と現実を行ったり来たりで混乱しまくり。
苦労して理解してもイマイチの展開。





2023.7.20
新潮社
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「十字架のカルテ」 知念実希人

2023年09月27日 | 読書日記
日本有数の精神鑑定医とその助手に志願した新人医師が犯罪者の鑑定を通して事件の本質に迫る連作短編集。
設定がユニークで可能性を感じるけれど、似たようなトリック(?)が多くて設定が生かし切れていない。
プロローグからエピローグは無理やり繋げたような不自然さもある。




2020.3.18
小学館
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「タイムマシンに乗れないぼくたち」 寺地はるな

2023年09月24日 | 読書日記
ちょっとだけ、明るさが見えたところで終わる短編集。

「ガラスの海を渡る舟」の寺地はるならしい作品かな。。






2022.2.10
文藝春秋
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「風間教場」 長岡弘樹

2023年09月23日 | 読書日記
教場シリーズの何巻目かは分からないけれど、102期生の回。

意味不明の行動をして、後で種明かし・・というパターンが多すぎてちょっと不自然かな。

ところで苦土石灰と肥料を一緒に混ぜてはいけませんよ。






2019.12.23
小学館
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「飛び立つ君の背を見上げる」 武田綾乃

2023年09月19日 | 読書日記
「響け! ユーフォニアム」シリーズで一番個性的で輝いていた中川夏紀の視点で、吹奏楽部の引退から大学入学直前まで、同学年の仲間との出来事を過去を振り返りながら描いた作品。

(私の記憶違いでなければ)シリーズの中で唯一単行本で出版されていて、買おうと思いつつ実行に至らないうちに文庫化されたので購入。

物語の途中で、突然過去の思い出の世界に入るので、戻ってきたときにちょっと戸惑ってしまうけれど、そのうちにその時の夏紀の思いを考えながらもう一度読み返してみたい。





2023.8.18
宝島社文庫
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「心臓の王国」 竹宮ゆゆこ

2023年09月18日 | 読書日記
意図したわけじゃないけれど、脳の次は心臓。

ちゃんと書いてないけれど、そのくらい分かれよ・・・みたいなところが多いけれど、私としては、しっかり書いてくれよ・・・と言いたかった。

冒頭、状況がさっぱり分からなくてファンタジ小説なのかと思ってた。

物語が進んで背景が見えてきても肝心なことは謎のまま。
特異なキャラクタとして描かれている神威はともかく、鋼太郎の行動原理も良く理解できない。

途中から何だか怪しい宗教の話なのかと思っていたら正に当たり。
何とかストーリは追えたけれど、最後まで理解できなかったところが満載。

終盤キーホルダのチャームから生まれ変わったと思われるシスターズが登場するし、やっぱりファンタジ?

イカロスの話で盛り上がる場面は面白かった。






2023.8.2
PHP研究所
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「崩れる脳を抱きしめて」 知念実希人

2023年09月16日 | 読書日記
第一章は研修医と彼が担当することになった患者ユカリとのラブストーリ。
そして第二章は、ユカリの遺言の謎に迫るミステリ。

弓狩環(ゆがりたまき)と言う凝った名前と「ゆがり」をわざわざユカリと読ませる不自然さ、朝霞由の存在から、何となくカラクリは見えていたし、不自然なところが色々有ったけれど、それ以上に面白かったかな。。




2017.9.25
実業之日本社
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「ちぎれた鎖と光の切れ端」 荒木あかね

2023年09月14日 | 読書日記
第一部はミステリでは良く有る無人島での連続殺人。
一人ずつ殺されていって果たして犯人は?というありふれたパターンで、最初から犯人は想像がついていたけれど、真犯人とは別に主人公も殺人計画を立てていたことと、人が入れ替わっていたところが新しい。
最後に追い詰めれらた主人公が突然真実を語り始めるところにかなり違和感。

第二部は登場人物がちょっと被るだけの違う物語と言う感じで始まるけれど、第一部の後日譚のような内容。
読者が知ってる第一部の事件およびそれ以降の事件の真相に迫っていく物語。
こちらも刑事が終盤に突然真相にたどり着いてしまう。

一冊で二度楽しめるような構成になっているけれど、どちらも詰めが甘くて物足りない。





2023.8.28
KODANSHA
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「からさんの家 まひろの章」 小路幸也

2023年09月11日 | 読書日記
良い人しか出てこない小説だけど、その登場人物達がみな不自然なくらい良い人過ぎる。
たまにはそんな設定の物語も良いかも・・・。

続編が出るようだからそちらも。。





2023.8.31
徳間書店
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「まよなかの青空」 谷瑞恵

2023年09月09日 | 読書日記
サンドイッチシリーズが気に入ったから手に取ってみたけれど期待外れ。
話が行ったり来たりするし、登場人物達の行動原理も理解できないし・・・。
徐々にいろんなことが明らかになっていくんだけど、まどろっこしすぎる。




2019.1.25
文藝春秋
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「ラウリ・クースクを探して」 宮内悠介

2023年09月08日 | 読書日記
ソビエト連邦時代のエストニアで生まれたラウリ・クースクという人物の物語。
ソ連からの独立が時代背景になっていて、歴史に翻弄される。

ラウリ・クースクが主人公の物語の合間に、後年に謎の人物が彼の足跡をたどる話が挿入されるので、読みにくくて仕方ない。
挿入されるサイドストーリは謎の人物の一人称で書かれているので、正体がなかなか分からなくて余計イライラさせられるけれど、途中でジャーナリストであることが明かされ、第二部の終わりで、ラウリ・クースクの学生時代の友人であることが明かされる。
第三部になってメーンストーリの時代がサイドストーリに追い付くと、主人公が代わるだけになるので俄然読みやすくなる(でも物語はもう終わりに近い)。
最後はソ連崩壊で引き離された友情物語で終わる。

物語の冒頭に登場するラウリ・クースクがはじめていじったパソコンTRS-80は私も学生時代いじったことがあって懐かしい。
その後はCP/Mに行ったのでMSXは経験してないけれど・・・。







2023.8.30
朝日新聞出版
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「ヘルメス」 山田宗樹

2023年09月07日 | 読書日記
近未来を舞台にした小説。
最初の設定が物理的、工学的にあり得ないことだけど、それさえ認めてしまえばSFとして楽しめる。
ところが後半、その数十年後が舞台になった後は、その物理的にあり得ない設定が物語の中心になるので、その馬鹿らしさにまともに読む気がしなくなる。
時間の経過共に精度が上がるならともかく・・・。
我慢しながら読み終えたけれど、かなり期待外れ。
同じ内容でも、もう少しリアリティのある設定だったら良かったかも。。






2023.8.25
中央公論新社
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「夫妻集」 小野寺史宜

2023年09月04日 | 読書日記
同じ出版社に勤める4組の夫婦の連作短編集。
最近多いパターンで、最後の話ですべてが繋がると構成。
ちょっと捻って有るのは、その出版社に関係する作家が主人公になる話がちょっと入ること。

詰まらなくは無いけれど何が言いたいのか良く分からない話ばかり続いたところで、最後になんとか納めましたって感じでした。
個人的に小野寺史には「みつばの郵便屋」シリーズのような作品を期待してます。





2023.8.17
KODANSHA
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「図書室のバシラドール」 竹内真

2023年09月04日 | 読書日記
「図書室の・・・」シリーズの第3弾。
理屈っぽい内容が多くて、ちょっと・・・と思う人も居るかと思うけれど、私はシリーズの中で一番良かった。
特に第三話は著者が言いたいことを思いっきり書きましたって感じだけど、共感できた。
かなりご都合主義的展開だけれど、それ以上に面白いと思った。

第一話で大隈の返した本からサイコメトリーの力を使って残留思念を読み取らなかったのは何故なのかな?





2020.3.22
双葉社
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「図書室のピーナッツ」 竹内真

2023年09月03日 | 読書日記
「図書室のキリギリス」の続編。

高校生とのやり取りが楽しくて読んでいたけれど、サイドストーリが恋愛小説になってきてちょっと・・・。
そっちの話はどうでもいいんだけど。

村上春樹の本をバラバラにして読む気持ち、良く分かります。
2つの話が交互に語られる本は、本当に読みにくくて嫌になる。

調べたらサイコメトリーって本当にいるって出てたけど、どうなんだろう?



2017.3.22
双葉社
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