原田ひ香らしく、なかなか話の方向が見えない。
タイトルと表紙のイラストから、老人のためのホテルでのドタバタかなと思いながら読み始めた。
読みだして、老人達の住んでる(長期滞在している)ホテルで清掃する女性のお仕事小説かと思ったら、実は不幸な生い立ちの世間知らずの主人公がホテルに住んでいる老人達によって一人前になっていく物語だと悟る。
しかし話はどんどん別の方向に行った上、中途半端なところで終わってしまい、その後の展開は?あれはどうなるんだ?・・という良く分からない作品。
これも原田ひ香らしい。
2022.10.20
光文社