前作「名探偵の証明」が良かったからというより、ラストの場面から続きが気になって読んでみた。
ところが前作のラストに繋がるような話は襲撃犯にちょっと触れるくらい。
前作の主人公の屋敷啓次郎は名前が登場するだけだけど、結局亡くなったんだろうか??
今回の主人公は前作の遺族の設定だけど、突然現れて無理やり感がいっぱい。
最後に反省するものの、思考が破綻していてイチイチ引っかかてしまう。
連続殺人を犯す拝島登美恵の方がまだ考えていることに共感できる。
前作でもそうだったけれど、説明のないまま当たり前のように物語が進んでいくので、読み返して確認したうえモヤモヤしながら読んでいくと、説明が入るというような構成が多い。
本格ミステリを謳うのなら分かり易くして欲しかった。
2014.11.12
東京創元社