タイトルから想像される内容と、先に読んだ巻末の北上次郎の解説から期待いっぱいで読み始めた。
新卒で北海道の新聞社に就職した青年の成長物語で、内容的には良く有るパターン。
ところが、会社は思いっきりブラックだし、同僚の人達もまともじゃない人ばかり。
おまけに主人公の野々村が、思いっきり後ろ向き。
不本意で入社したので最初から他社への転職を考えているし、配属先にも不満でやる気なし。
そのうえ、毎日通勤にタクシーを使うし、飲んだくれて金欠になりサラ金に手を出す始末。
何のこだわりか、やめろと言われてるのにかたくなにスーツ通勤に拘って、周囲の反感を買う野々村。
あまりに退廃的で、楽しみで読み始めたのに、だんだん読むのが辛くなってくる。
しかし様々な出来事をきっかけに、苦手だった先輩達のことを一人ずつ見直して徐々に会社になじんで行く。
最後には、大嫌いだった指導先輩の権藤の退職を機に、彼に教えを乞ううちに打ち解けて一人前の新聞人に成長してゆく。
それまでの野々村と、権藤の教育が始まってからの彼の変化を大きくするためなのかもしれないけど、あまりに前半はやりすぎで現実感が乏しい。
また権藤がどんなにすごい人か強調するため、彼の知識はすごすぎて不自然。
全国にある地方紙の詳細まで全て知ってるなんてありえない…。
ストーリが面白いので全体的にもう少しリアリティがあるようにすれば完ぺきだったのに。。
新潮文庫
新卒で北海道の新聞社に就職した青年の成長物語で、内容的には良く有るパターン。
ところが、会社は思いっきりブラックだし、同僚の人達もまともじゃない人ばかり。
おまけに主人公の野々村が、思いっきり後ろ向き。
不本意で入社したので最初から他社への転職を考えているし、配属先にも不満でやる気なし。
そのうえ、毎日通勤にタクシーを使うし、飲んだくれて金欠になりサラ金に手を出す始末。
何のこだわりか、やめろと言われてるのにかたくなにスーツ通勤に拘って、周囲の反感を買う野々村。
あまりに退廃的で、楽しみで読み始めたのに、だんだん読むのが辛くなってくる。
しかし様々な出来事をきっかけに、苦手だった先輩達のことを一人ずつ見直して徐々に会社になじんで行く。
最後には、大嫌いだった指導先輩の権藤の退職を機に、彼に教えを乞ううちに打ち解けて一人前の新聞人に成長してゆく。
それまでの野々村と、権藤の教育が始まってからの彼の変化を大きくするためなのかもしれないけど、あまりに前半はやりすぎで現実感が乏しい。
また権藤がどんなにすごい人か強調するため、彼の知識はすごすぎて不自然。
全国にある地方紙の詳細まで全て知ってるなんてありえない…。
ストーリが面白いので全体的にもう少しリアリティがあるようにすれば完ぺきだったのに。。
新潮文庫