toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「失われた町」 三崎亜記

2013年01月20日 | 読書日記
30年ごとに一つの町が消失すると言う世界での話。
プロローグ(章のタイトルは「プロローグ、そしてエピローグ」)は町が消失する時の状況。
この内容がまるで理解できない。
プロローグに続く各章で、前回消失した直後からが語られ、この世界のシステムやプロローグに登場する人物の過去が徐々にあきらかになっていく。
エピローグ(章のタイトルは、エピローグ、そしてプロローグ」)は前回の消失の時が語れる。
つまり、エピローグ > 本文 > プロローグ、と言う時間の流れになっている。
時間の流れが逆なのに加え、独特のシステムが理解しにくいので、内容が分るのに非常に手間取る。
物語は面白いのに、明らかに構成に失敗している。
読むときは、プロローグは最後に読むことをお勧めします。
私も全て読み終わった後、プロローグを読み返して漸く理解できました。

集英社
コメント
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