一昨日、俳優大滝秀治87歳の死が伝えられました、肺ガンで前日まで家族と食事を共にしていたという、ツモ爺にとってもひそかにマークしていた俳優でした、しわがれ声のため若い時には先輩である宇野重吉に「やめたら」と忠告をうけるほどの悪声、しかし年をとるにつれそのしわがれ声がかえって役柄にピッタリ、辛抱の結果名脇役としての存在感がでてきた。
何が幸いするやら人間最後までやってみなければわからない、ツモ爺がマークするようになった原因は数年前ラジオ放送で彼の悩みを聞いたからだ「役者をやめるべきか、続けるべきか」その理由はせりふが覚えられなくなったということでした、ツモ爺も同じく仕事を持つ身、同じような悩みを抱えていました。
しかし、その後も大滝秀治は苦労してせりふを覚え役者の本分をしっかり勤めました、彼をおこがましいのですが人生の先輩として、彼がやれるのなら、自分もやれないことはないと、自分自身を励ましながらやってきました。
その目標を失いツモ爺もいささか落胆気味です。