齢をとると誰しも記憶力の薄れを嘆くようになります、そして「俺も(私も)齢をとったなあ」と自分の能力が低下したことで、自分が自分をさげすむようになります、それはあたかも例えば10ある自分の能力を9に落しているようなものです。
これを度々やるといっそう自分の能力が9から8へとどんどん下げていく、ですからツモ爺は忘れ物があっても「こんなこともあるさ」とばかりに自分の能力が下がったとは思いません。
記憶は表層的なものは忘れます、人の名前、モノの名前などは、すぐ忘れてあたりまえです、何気なく言ったり聞いたりしているのですから、脳にひっかかりが少ないのです、ほんとうの記憶に留めるなら書いたり、反復すれば脳に引っ掛かりが出来て記憶に残ります。
ですから子供の頃の記憶などは度々思い出して反復しているから忘れないのです、皆、記憶力に対して誤解をしている場合が多いのです。