日本の新聞でも、よく海外のニュースを掲載している、たいていの場合、日本に不利な情報が多い、これを見て我々日本人は一喜一憂する、日本人は外国人の言葉を気にし過ぎる国民性がある、例えば安倍首相の右傾化など最たるものであろう。
この事に就いて、塩野七生著『日本人へ危機からの脱出編』文春新書の中でこんなことが書かれている、外人記者は⓵何かが起こらないと報道しない②悪いことならば何であろうと取り上げるのに、事態がうまく進んでいるような場合だと、報道心を刺激されないのか取り上げることはなはだ少なし③自分の国や自分自身が興味をもつことしか報道しない。
塩野さんは「ローマ人の物語全15巻」の著者で歴史に造詣が深い、またイタリヤに在住していて外国から日本を眺められる視点を持っている、つまり海外の性質を良く知りさらに歴史の観点、という両面から広く深く見ることの出来る人、読んでいてなるほどとうなずかせる。
この本は目からウロコ的存在でこのほか、素晴らしい記事が満載、良い意味で期待外れの本でした。