植物の標準和名に犬が使われているのをご存知でしょうか。
たくさんあります。
イヌタデ、イヌホオズキ、イヌビワ、イヌホオズキ等。
そして、その使われている意図は、
<ヒトにとって役に立たない>ということです。
役に立つ、食べられる等の種があって、それに対して犬とつけて差別しています。
さらに酷いのは、
オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)。 信じられません。
しかもこの仲間には、イヌノフグリ(犬の陰嚢)コゴメイヌノフグリ(小米犬の陰嚢)、
タチイヌノフグリ(立ち犬の陰嚢)があります。
犬好き、植物好きからのみならず、
この不快ななまえはネットでも非難コメントが以前からよく観られます。
しかし、何故か何も変わりません。
カタカナで表記すれば記号化され、本来の日本語の意味は薄れます。
でもそれは犬や植物に対して、悪気のないイジメに感じます。
子供たちに教えられない、大人が口にできない酷いなまえ。
はぐらかして記号化せざるを得ない。
それが標準和名だなんて、日本人として、いや人として恥ずかしい。
日本植物分類学会という組織があるようで、
ここに抗議、意見を伝えれば可能性が開けるのではないかと思われます。
声を上げていただけないでしょうか。
宜しくお願い致します。
〒305-0005
茨城県つくば市天久保4-1-1
国立科学博物館 植物研究部
日本植物分類学会