春の宵の出来事

宵と言うには少し早い時間だったけれど
仕事も早めに終わったし宝塚の「花の道」を散歩しながら帰った。

ここは本当に桜が綺麗で満開のトンネルができている。
いつもより歩いている人も多い。
みんな「簡単お花見」に来ているようだ。

良い気分♪
と思って帰ったら息子が夕食を食べに来た。
途端に気忙しい気分になったが、例の如くふたりでアホ話をしながら
過ごした。

そして帰る息子を見送ろうと玄関を出ようとした時
「あ。。シャツのボタン付けてもらおうと思ってて忘れた。」と言う。

今、着ている物だったので
「すぐできるよ。戻って。」と針と糸を出してきた。

「はい！『脱いだ！』って言って！」と言うと

「ん？なに？」と言うので

「着たまま針を通すとゲンが悪いから脱いだ事にするために口に出して『脱いだ』
って言うんよ。」と教えると

「へぇ・・・知らんかったわぁ。。」と言いながらボタンを付けている
私の手元を見て

「あんたがボタン付けてるとこ初めて見たわぁ。。大丈夫？針で刺さんといてな。」
と不安そうな声を出した。

そう言えば。。。滅多に針と糸を持たない私だけど親友にも
「ご主人がお裁縫してるのは見た事あるけどアンタが針と糸を持ってるのは
見た事がない！」と言われたことがある。
でも息子が私のお裁縫姿を初めて見たとは思わなかった。
確かに息子が学校へ持って行く雑巾も買ってたしなぁ。。
息子の幼稚園の浴衣の裾上げも主人がしたしなぁ。。
だって主人の方が上手いんだもん＾＾;

やはり女として何か欠落してるのかもしれない。
やっぱり私は私ができる事で貢献していくしかないなぁ。。
息子のレポート作成とか。。お裁縫よりは苦痛が少ない。
春の宵にそんな事をボンヤリ思った。