星・宙・標石・之波太(しばた)

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節分と鬼と鬼門

2020-02-09 23:01:48 | 
 2月3日、節分の日の朝日新聞・天声人語

今晩、鬼の面をつけるお父さん、お母さんもいることだろう。比喩でもなく鬼のことを
口に出すのは考えてみればこの日ぐらいではないか。それにしても鬼とは何だろう。
ツノや恐ろしい顔が思い浮かぶが、民俗学者の小松和彦さんによると、その本質は、
「人間」という概念のちょうど反対にあるものだという。

鬼門とは
 「空と月と暦~天文学の身近な話題~」米山忠興:著、発行所:丸善株式会社、
 平成18年1月30日発行  を参考としました。

鬼門とは、北東(艮=うしとら:丑と寅の間)の方位のことである。
陰陽道では、鬼が出入りする方角であるとして、万事に忌むべき方角としている。
子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥の十二支を、北から順に時計回りに、北・北北東・東北東・
東・・・に当てはめた。
四方・八方・十二方のうち、十二方位は十二支のすべて、四方位は子・卯・午・酉を
当てた。
八方位は、例えば北東は丑と寅の間だから「艮(うしとら)」というように、南東・
南西・北西をそれぞれ「巽(たつみ)」、「坤(ひつじさる)」、「乾(いぬい)」という。

これらの十二方位を用いた「子午線」(北・南線)という言葉は、現在でも使われている。
北東の「うしとら」の方向を「鬼門」という。
ところで、その「鬼」は、角と牙をもった想像上の動物(人?)である。
生物学的には、角は草食動物、牙は肉食動物の特徴であり、その両方を持った動物は希であるという。
鬼は「うし(牛)」の角と「とら(虎)の牙を共に備えている。

※船岡城址公園で歴史ガイドを行っている際、柴田氏が船岡要害の北東方向(鬼門)に
蓮華寺を配置した。と話しています。

※「2021年立春・節分問題」と呼んでいるのですが、
計算上、2021年の立春の瞬間の日時は3日23時59分となり、36年間不動だった
2月4日から動くこととなります。
暦は国立天文台が予測外の天体の動きから補正して、毎年2月、暦要項として発表されます。
今年2月3日に暦要項2021が発表されました。
2月3日なのか、まさかの4日!か、注目されていました。