星・宙・標石・之波太(しばた)

星、宇宙、標石、之波太(しばた:柴田)をこよなく愛するサイト。

うるう秒

2012-06-30 23:46:48 | 
明日、7月1日は“長い一日”になりそうだ。午前9時0分の前に1秒、「59分60秒」が
「うるう秒」として挿入される。正確な時のステップを徐々に遅くなる地球の自転に
合わせるための、重要な“足ぶみ”だ。



各時刻系の関連図。正確に進み続ける「国際原子時」と、地球の自転速度が遅くなる
につれ徐々に差が広がる「世界時」。日常で使われる「協定世界時」は、進む速さは
原子時計に基づきながらも、時々「うるう秒」を追加して「世界時」に同調させる。
(提供:国立天文台)


うるう秒とは?
人間の生活リズムは日の出・日の入りと深く関わっており、日常使う時刻は、その
便宜を図るものであることが大前提だ。間違っても「昼ごはんの時間なのにまだ夜」
などということがあってはならない。こうした地球の自転・公転などの天文運行に
基づいた時刻系を「世界時(UT)」と呼ぶ。
だが地球の自転速度は厳密には一定ではない。一般に広く使われている「協定世界時
(UTC)」では、時間が進む速度の基準としてセシウム原子の振動を用い、この原子
時計に基づいて1秒の長さが正確に刻まれている。
地球の自転周期は潮汐摩擦で少しずつ遅くなっているため、天文運行に基づく「世界
時」は、正確に進み続ける「協定世界時」から遅れをとってしまう。
差が1秒以上に広がりそうになったら、「協定世界時」がその場で1歩足ぶみして世界
時に合わせる、これが「うるう秒」である。うるう秒を実施しなければ、いずれは
前述のような昼夜の逆転が起こり、「星を見ながらのランチ」が可能になってしまう。
現に、1958年1月1日0時以来うるう秒を入れず、つまり天文運行を無視して進み続ける
「国際原子時」では、協定世界時との差は34秒にまで広がっている。

うるう秒挿入の決定と実施
「うるう秒」の調整は、地球の自転の観測を行う国際機関「国際地球回転・基準系事業
(IERS)」(本部パリ)が決定する。
それを受け、日本の総務省および情報通信研究機構(NICT)が日本標準時へのうるう秒
の挿入を実施する。毎年6月か12月の終わりに実施されるため、9時間の時差がある日本
では7月1日か1月1日の朝となる。
うるう秒の実施は、1972年1月1日から数えて今回が25回目となる。
当日は情報通信研究機構の本部(東京都小金井市)で説明会が開催され、一般の時計
では見られない「8:59:60」の時刻表示を見ることもできる。
資料:国立天文台、情報通信研究機構、総務省、アストロアーツ社


管理人から:うるう秒の挿入を止めようという動きがある。
コンピュータ、各種機器の時計の変更の手間が大変・費用がかかり過ぎるという理由だ。
この補正を見送ると大変なことになる。
現に、1958年1月1日から現在まで、54年6カ月で34秒の差が出ているのだ

過去何回か、うるう秒の挿入時、NTTの時報サービスや、JJYの放送を録音した
ことがある。あの録音テープはどこに行ったやら。


三角点・亘理・亘理町

2012-06-30 22:44:18 | 標石
今回の四等三角点は、亘理郡亘理町裏城戸にあります。

点名:亘理(わたり)
種別:三等三角点
基準点コード:TR35740063801(旧TR35740063901)
緯度: 38度01分59.1024秒
経度:140度51分39.0123秒
標高:3.72m
所在地:亘理郡亘理町字裏城戸26-1
備考:明治31年7月に標石が設置されている。
    2011年8月22日、改測されている。
撮影:2010年4月25日
    2012年6月27日


【周辺の道路、手前・国道6号線、奥・太平洋方面】


【三角点のある居宅の塀、赤矢印のところにピンクリボンがある】


【赤矢印のところにピンクリボンの向こう側に三角点がある】


【三角点周辺・2012年6月27日撮影】


【三角点周辺・2010年4月25日撮影】


【三等三角点(亘理)】
2010年4月25日、所有者の許可を得て撮影。





日本宇宙少年団福島分団

2012-06-30 21:33:31 | 宇宙
6月24日(日)と少し古くなるが、角田宇宙センターに日本宇宙少年団(YAC)
福島分団きぼうが来ました。
毎年、JAXAの施設見学でホンモノ体験を実施しているという。
昨年は、筑波宇宙センターにて、宇宙飛行士模擬訓練体験を実施したという。
今年は、角田宇宙センターでホンモノ体験を希望してきました。

ここで、福島分団の紹介を。
平成21年8月に結団、現在29名の団員、卒団者を含めると累計60名となる。
団員構成は、小学1年生から中学2年生である。
分団長は、大野裕明さん(当ブログで、3月3日、3月29日に登場)。
副分団長は、齋藤秀男さん。
昨年、東日本大震災の被災地支援の宇宙子どもワークショップ2011で郡山
会場において宇宙教育リーダー(SEL)として管理人と一緒に避難している
子どもに元気と笑顔を届けるボランティア活動を行いました。
分団役員・リーダー4人の中に顔馴染みの人がいました。
芸能人と1字違い、と昔、自己紹介で話していた草刈高雄さん。

役員・保護者が30名、子どもが25名の総計55名の大所帯が見学に来られました。
午前は、仙台市天文台に行ってきたという。
管理人に講師役の依頼があったもので、見学コースに配慮をしました。
また、真空に関する実験を行いました。





音のでるおもちゃを装置内に入れ、空気を抜き真空状態にして、音が伝わらなくなった
ところを確認しているところ。


6月26日(火)午後、宮城県古川黎明高等学校の校外学習の依頼が角田宇宙センターに
あり、管理人は講師を担当しました。
同校は、今年度より文部科学省からSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の指定を
受け、科学技術イノベーションを担う科学技術系人材育成に向けた様々な取り組みを行って
いるという。
1時間半の時間であったが、展示室の見学と宇宙開発の話を行いました。
1年生40名の生徒一人一人が課題設定を行い、課題研究を進めるので、非常に熱心な生徒が
多くいました。



槻木駅前星空観察会

2012-06-29 23:13:25 | 
6月27日、槻木駅前まで行ったのに、電動追尾に必要な肝心のバッテリーを
忘れてしまいました。
仕方なく、自宅の近くの船岡新栄通りで開催したとことでした。

本日、そのリベンジです。
19時30分、槻木駅に到着したときは、空のかなりの部分を雲が覆っていました。
望遠鏡をセット。通りがかりの女子高生3人組が見て行きます。
月の前を雲が通過しますが、大口径(28cm)のため、多少の雲も
なんのそのです。
「マジーヤバクナイ」、「チョウスゲー」等、日本語は乱れていますが、
見て感動していただければと思っています。


20時頃からほぼ快晴となり、約20人の方が、月、土星を見て行きます。
本日も星像の揺らぎが少なく、倍率200倍超えの土星を見て、感激の声を
上げる少しお年を召した女性等・・・・
21時あと片づけをし、帰宅。



三角点・樋ノ北・亘理町

2012-06-29 22:42:20 | 標石
今回の三等三角点は、亘理郡亘理町吉田にあります。

点名:樋ノ北(ひのきた)
種別:三等三角点
基準点コード:TR35740061901(旧TR35740060901)
緯度: 38度00分27.7839秒
経度:140度51分52.5931秒
標高:4.07m
所在地:亘理郡亘理町吉田字堰中110先
備考:明治30年11月に標石が設置されている。
   昭和30年11月、移転されている。
   平成23年7月、移転されている。
撮影:2010年5月14日
   2012年6月28日


【国道6号線を南下、亘理町吉田のところ(赤矢印)を左折】


【町道中原下塚線、正面に橋が見える】


【橋を右折すると赤矢印のところに三角点がある】


【三等三角点(樋ノ北)、写真上は、亘理用水路】


【移転前にあった三角点:2010年5月14日撮影】


【移転後、柱石は撤去されていた:2012年6月28日撮影】
柱石は津波が到達した場所ではなかったが、今後の復興計画の基準となる三角点の
使用を考えると道端に移転した方がベターか?(管理人の思いです)
旧柱石は、何処へ