星・宙・標石・之波太(しばた)

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廃点・四等三角点・鹿野・村田町

2012-04-30 21:43:50 | 標石
4月27日、廃点・朴ノ木について書いた。その際もう1ヶ所あると書いたものが今回の廃点である。

3月20日、角田市の稲置の三角点のところで転倒していた標石が撤去されたと書いた。
ひょっとするとと思い、4月26日、現地を訪座したところ悪い予感が的中した。
亡失となって、その後廃点となっていた三角点が現存していたものが、
標石が抜き取られていた。それも最近掘り起こした形跡がある。

実は、柴田町の三角点を全て制覇した後、前回の「船岡町」の廃点の例もあるように、
廃止された三角点を平成19年9月27日、国土地理院に出向き点の記を取得してきた。
平成20年3月23日、GPSを片手に現地を訪ねたところ、びっくり。
なんと三角点が現存していたのです。

平成20年4月頃、管理人が調査した範囲の三角点情報として国土地理院へメールにて、
行政区分が間違っている
標石が転倒している(稲置)
廃点となった標石が現存している(2カ所:朴ノ木、鹿野)
等を送付したところ、
東北地区の担当に伝え、標石を撤去しますとの回答であった。

撤去に金(税金)を使うよりは、他にやることはいっぱいあるのにと思っていた。

(管理人の感想)
昨年の東日本大震災で三角点等の位置がずれたので、再観測等の予算が国土地理院についた。
この予算が余ったので角田市(稲置)・柴田町(朴ノ木)・村田町(鹿野)の標石3基を撤去した。


【点の記・鹿野】

●三角点
1)設置
点名:鹿野(しかの)
番号:選点 汎第59号
標石第13710号
基準点コード:5740-06-7001
種別:四等三角点
緯度: 38°03′34.234″(旧座標系、日本測地系)
経度:140°45′20.046″(    〃     )
標高:93.99m
所 在:宮城県柴田郡村田町沼辺字上ノ山2
測標:目標板付測標
埋石状況:地上
選点:昭和40年6月 9日 選点者:竹下 彰
造標:昭和40年6月11日 造標者:竹下 彰
埋標:昭和40年7月13日 埋標者:竹下 彰
観測:昭和40年7月23日 観測者:竹下 彰
順路:東北本線船岡駅より船岡大橋を経て西へ進むこと約2.5kmに
   してT字路(一方橋)に達する。同T字路を西へ100m進と上野山
   に登る林道有り。その林道を100m登ると右側に韮神山が有る。
   本点はその山頂にある。

2)亡失等
  廃点:1998年6月


【現存していた三角点・鹿野】


【三角点周辺】


【撤去された跡】



三角点・船岡・柴田町

2012-04-29 21:52:31 | 標石
1月22日、初めての標石に柴田町の館山にある2等三角点「船岡」を取り上げた。
その後、
4月12日、宮城縣標石・三角標・柴田町
及び
4月19日、几号水準点・柴田町
で管理人が「しばた標石の会」として看板を3枚、柴田町の許可を得て、設置した事を書いた。
2枚とは、「三角標」、「几号水準点」である。
残りの1枚は、今回紹介する2等三角点「船岡」である。

標石の側に次の看板を設置した。

        二等三角点「船岡」
三角点は、山の頂上付近や見晴らしのよいところに設置され、
地球上の位置(緯度、経度)が正確に求められています。
地図の作成はもちろんのこと、道路の建設、都市の開発等の
測量になくてはならないものです。
二等三角点「船岡」は、明治30年(1897)に設置され
ています。
緯度:北緯 38度 3分13秒
経度:東経140度45分18秒
標高:136m
                    しばた標石の会

4月28日、天気が良いので散歩がてら船岡城址公園の山頂まで行ってみた。
観光客が多く訪れていて、最後の桜を楽しんでいた。
管理人の設置した看板をのぞきこんでいる観光客もいて、小さくガッツポーズをする。
標石には2007年7月に撮影した際、なかったICタグが付いていた。



船岡駅前星空観察会

2012-04-28 22:41:00 | 
久々に柴田町駅前星空観察会の開催だ。
3月21日:船岡駅前、4月6日:槻木駅前で開催以来である。

本日は天気も良く、気流の状況も良いのではとの気配。
19時望遠鏡を船岡駅前広場にセット。まだ明るい(2等星以上)星が3個見えない。
仕方なく、導入精度が悪い太陽系天体1個(今回は火星)を入れセット完了。
●金星(宵の明星):三日月状に見えた。地球より内側の惑星は満ち欠けをする。
という話を高校生、大学生等にしたが覚えていなかった。
唯一、角田女子高出身の方(伊藤芳春先生に地学を教わった、地学の点数は85点で得意科目)が覚えていた。
●火星:3月上旬に最接近で現在は遠ざかってい模様が辛うじて見える程度。
●土星:輪がだいぶ開いてきた。(一番の人気)
●月:月齢6(半月は明日)。
大気の揺らぎがあまりないので高倍率をかけてみた。最近購入した5mmアイピースを使った。
倍率は560倍である。月のアップ・クレーターの強拡大であるが、多少揺らいだがクレーターの細部がよく見える。
年に数度使う機会があるかどうかの夜であった。
19時から20時半まで、約20人が望遠鏡をのぞいていった。
船岡城址公園で夜桜見物帰りの客も数人いた。





雪形・4月28日

2012-04-28 16:41:36 | 仙南地区
4月1日、南蔵王連峰の水引入道の雪形について書いた。
その後、晴れてもクリアーに見えない日があったで撮影していなかった。
本日、久々に見えたので写真を掲載する。


【4月28日】


【4月1日】

まだ、入道様は出ていないようだ。
写真のサイズが一定していなく、ごめん。

廃点・4等三角点・朴ノ木

2012-04-27 21:21:14 | 標石
3月20日、角田市の稲置の三角点のところで転倒していた標石が撤去されたと書いた。
ひょっとするとと思い、4月26日、現地を訪座したところ悪い予感が的中した。
亡失となって、その後廃点となっていた三角点が現存していたものが、
標石が抜き取られていた。それも最近掘り起こした形跡がある。

実は、柴田町の三角点を全て制覇した後、前回の「船岡町」の廃点の例もあるように、
廃止された三角点を平成19年9月27日、国土地理院に出向き点の記を取得してきた。
平成20年3月23日、GPSを片手に現地を訪ねたところ、びっくり。
なんと三角点が現存していたのです。

平成20年4月頃、管理人が調査した範囲の三角点情報として国土地理院へメールにて、
行政区分が間違っている
標石が転倒している(稲置)
廃点となった標石が現存している(2カ所)
等を送付したところ、
東北地区の担当に伝え、標石を撤去しますとの回答であった。

撤去に金(税金)を使うよりは、他にやることはいっぱいあるのにと思っていた。

(管理人の感想)
昨年の東日本大震災で三角点等の位置がずれたので、再観測等の予算が国土地理院についた。
この予算が余ったので角田市・柴田町等の標石3基を撤去した。


【点の記・朴ノ木】

●三角点
1)設置
点名:朴ノ木(ほうのき)
番号:選点 汎第49号
標石第13700号
基準点コード:5740-06-820
種別:四等三角点
緯度: 38°04′27.625″(旧座標系、日本測地系)
経度:140°46′59.311″(    〃     )
標高:40.25m
所 在:宮城県柴田郡柴田町大字船迫字関ノ入73-2
測標:目標板付測標
埋石状況:地上上部モルタル舗装
選点:昭和40年6月 9日 選点者:竹下 彰
造標:昭和40年6月10日 造標者:竹下 彰
埋標:昭和40年6月30日 埋標者:竹下 彰
観測:昭和40年7月18日 観測者:竹下 彰
順路:東北本線船岡駅より北へ田小路に通ずる道路を進こと
   約3kmにして朴ノ木に達する。同とゴルフ場との境界
   に小丘があり、同丘の付近に鉄塔があり。

2)亡失等
  亡失:昭和59年4月
  廃点:昭和60年4月


【現存していた三角点・朴ノ木】


【三角点周辺】


【撤去された跡】