星・宙・標石・之波太(しばた)

星、宇宙、標石、之波太(しばた:柴田)をこよなく愛するサイト。

2019年の総括

2019-12-31 22:36:38 | その他
 2019年も残すことあと僅かです。そこで今年の総括をしたいと思います。
10月の台風19号により宮城県内で多くの被害がありました。我が家は無事でしたが長女宅が床上
浸水でした。
今年は、天文・宇宙・標石や柴田町に関するものが多くありました。
★管理人に関する主なものは、
★しばたっ子応援団(学校支援ボランティア)として柴田町内の小・中学校の特別授業で「歴史講話」、
 「史跡めぐり」、「星空観察会」、「戦時中の生活の様子」等を行いました。
★しばた歴史観光ガイドの会関係では、柴田町を始め他市町村から依頼の研修対応の他、スプリング
 フラワーフェスティバル・さくらまつり・紫陽花まつり・曼珠沙華まつりなどで船岡城址公園さくら
 の里前総合案内所にておもてなしガイドや歴史観光ツアーガイドを行ないました。
★しばた100選活用関係では、
・好評を博しているしばた100選を巡るバスツアーを2回自主実施しました。
・柴田の民話の紙しばいの制作にも取り組んでいて仙南地区の発表会に応募し奨励賞を受賞しました。
 紙しばいの貸し出しも行なっていて町内外の団体等で十数回上演して好評を得ています。
 また第3弾の制作を進めています。
・町内の小学校では5年生3クラスが各クラス6グループにわかれ柴田町の自慢の30秒ビデオ作成する
 にあたりしばた100選から選ぶこととし管理人が100選の講話やガイドを行ないました。
 学校代表1グループが柴田町代表として宮城県大会に進出しましたがおしくも入賞を逸しました。
・年末にビッグニュースが飛び込んできました「しばた100選」のパート2「まだまだあるぞ!しばた
 の宝もの」印刷費用の助成金を得ることができました。令和元年度内に完成予定です。
★柴田視覚障がい者福祉協会「四季さくら」関係では、当事者・家族・支援者による交流会「四季
 さくらカフェ」を隔月で開催しています。障がい者にやさしい柴田町の一助となればと思っています。
★文化財保護関係では、柴田町で数十年前に行なって以来の遺跡発掘調査がほ場整備事業に伴い行なわ
 れたもので現地見学会が行なわれました。
★阿武隈天文同好会関係では、
・十数年前から毎月第1月曜日角田駅前広場にて星空観察会を開催しています。
・角田市で見ることが出来る1等星15個を観るキャンペーン「天体望遠鏡で1等星全部 観よう!」を
 始めたところ、今まで10人の方が達成しました。
・今年から「天体望遠鏡で星雲・星団を観よう!」を始めていますが達成者は未だ現われていません。
★柴田町星を見る会関係では、
・定例の太陽の村星を見る会の他、主な天文イベント時観測会 を太陽の村で開催しています。1月と
 12月の部分日食など。
・アジサイまつり・曼珠沙華まつりにおいて夜間星空鑑賞会を船岡城址公園山頂にて実施していて多く
 のお客さんに大型双眼鏡で月・惑星・星を見ていただきました。
・曼珠沙華まつりでは「星女会」を初めて行ない好評でした。
★日本スペースガード協会関係では、10月・秋田県能代市でスペースガード探偵団、同県美郷町で
 スペースガード倶楽部の開催に尽力・講師を務めました。
★6月:アステロイドデーのイベントとして角田市スペースタワー・コスモハウスでJAXA
 はやぶさ2ミッションマネージャーの吉川真准教授インターネット講演会を開催。
 9月:はやぶさまつりのイベントとして吉川真准教授の講演の招聘に尽力しました。
★今年は、天文分野の啓発・普及活動も忘れずに実施しました。
  天体観察会 :30回:約1,400人
  天文宇宙教室:10回:  約950人
★定例星空観察会
  柴田町太陽の村:7回:43人(7勝5敗)
   角田駅前広場:8回:80人(8勝4敗)
    丸森町役場:3回: 7人(3勝6敗、10月以降3回は台風被害により中止)
  負けには、天候不良(雨、曇)と欠席を含みます。
柴田町駅前星空観察会:0回:年度内に実績をつくらなければ。
★歴史講話:11回、約770人
★史跡ガイド:5回、約130人 
★今年の標石関係は、
・宮城県南部の4市9町の三角点・水準点の制覇を目指しています。
・三角点・水準点の探索には、自宅の柴田町船岡から近い大河原町、角田市、岩沼市は自転車で、
 蔵王町、亘理町、山元町、丸森町はバイクで、制覇しました。
・今年は、白石市の制覇が目標でしたが残り6座のままです。
・七ヶ宿町は30座探索し、残り30座です。
・名取市は8座探索し、残り11座です。
・未だ手を付けていない川崎町は100座です。
・2020年内に制覇(147座)の目標をたてています。
・阿武隈川・白石川の河川測量に用いた標石探しにも力を入れています。古地図や標石に興味が
 あると常日頃から発進していたところ、柴田町下名生地区に標石があるとの情報が寄せられ
 確認したところ阿武隈川「基標」でした。
 また、地図も何点かいただきました。これをもとに来年にイベントを企画しています。

2020年も出来る範囲で各種活動を行っていきます。

開設以来多くの方に当サイトを訪れていただき感謝いたします。
来年は、少し読みやすくするよう、また、できるだけ毎日更新するよう努力します。

来年もよろしくお願いします。
穏やかな新年をお迎えください。

三角点・上ノ平・七ヶ宿町

2019-12-30 23:38:53 | 標石
今回の四等三角点は、刈田郡七ヶ宿町にあります。

点名:上ノ平(かみのたいら)
種別:四等三角点
基準点コード:TR45740032701
緯度: 38度01分28.7990秒
経度:140度27分54.0804秒
標高:587.07m
所在地:七ヶ宿町字上ノ平山1-22
備考:昭和59年5月に標石が設置されている。
撮影:2019年11月4日

蛤山登山口手前の駐車場に車を駐車。
奥は横川集落への道

登山口

登山道

登山道の右側にピンク色のテープあり、ここから左の山に入る

登山道から約200m約5分で三角点へ

三角点周辺、表示杭なし

【四等三角点(上ノ平)】保護石4個

この三角点(赤矢印)から蛤山(青矢印)を目指す。


「障害」と「障碍」

2019-12-29 23:15:23 | その他
 当ブログ、9月29日、宮城県視覚障害者福祉大会2019
についてももさんから次のコメントが寄せられました。

Unknown (もも)
2019-09-30 11:59:46
管理人様
こんにちわ、ももで~す。
「がい」は漢字でもどっちでもいいんでしたっけ?

害とがい (管理人)
2019-09-30 13:09:36
ももさん、
柴田町の場合、会則等の相談に福祉課にいったところ、
障害者ではなく、障がい者にしたほうがと進められました。
障碍者としているところもあります。
県や他の市町村では障害者としているところが多いです。

12月21日、朝日新聞「いちからわかる!」

「障害」と「障碍」が取り上げられました。

(いちからわかる!)「障害」と「障碍」、違いはあるのか?
「碍」の常用漢字化をめぐる経緯
 ■「害」より「碍」の方が、負の印象が少ないという声もある
 ホー先生 「障碍(しょうがい)」という書き方を見たが、「障害」とは違うのか?
 A 「障がい」とひらがな交じりの書き方も見るよね。「害」には、「害虫の
  害で呼ばないで」など、当事者から不快だという声があがっている。「碍」
  にも同じように「さまたげ」の意味があるけど、こちらの方が負のイメージ
  が少ないと考える人もいるんだ。
 ホ 以前から使われていたのか?
 A 「障碍」はもとは「しょうげ」と読む仏教用語だ。文化庁が江戸時代の
  辞書や明治時代の新聞や小説を調べてみたところ、「しょうがい」と読む
  ときは「障害」と区別せず使われていたようなんだ。
 ホ 今はあまり使われていないようじゃが。
 A 社会生活で使う漢字の目安として国が定めている「常用漢字」ではない
  ためだ。2010年に29年ぶりに常用漢字表を見直したときに、碍の字
  を入れるかどうか、文化審議会という会議で専門家が話し合ったけど入ら
  なかった。
 ホ どうしてじゃ?
 A 社会でよく使われていたり、熟語になりやすかったりという基準に当て
  はまらないと判断された。
 ホ 「障碍」は使ってはいけないということか?
 A 常用漢字表はあくまで「目安」だから、自治体や民間が使うことは構わ
  ない。兵庫県宝塚市は今年4月から、公の文書でも「障碍」と書き始めたよ。
 ホ 嫌だと感じる人の気持ちも見過ごせないのう。
 A 東京パラリンピックの開催で、改めて注目されている。中国や韓国の
  ような漢字圏では人に対して「害」の字を使っていないといい、法律でも
  「障碍」と書けるよう、国会議員たちが求めている。文化審議会は今年度
  中に答えを出す方向で、常用漢字化は見送られそうだけど、障害者施策と
  してもっと広い視野で考えるべきだと指摘している。(上田真由美)

「柴田視覚障がい者福祉協会 四季さくら」としても今後の文化審議会の動向
を見守っていきます。
答申が出たら柴田町・町議会に対して条例改正の働きかけをしていこうと思っ
ています。


第17回高校生科学技術チャレンジ

2019-12-28 22:47:30 | 宇宙
 第17回高校生科学技術チャレンジ(JSEC2019)の最終審査結果が
12月27日の朝日新聞に掲載されました。

 全国の高校生・高専生が理系の自由研究成果を競うコンテスト「第17回
高校生科学技術チャレンジ(JSEC2019)」の最終審査会が14、15
の両日、日本科学未来館(東京都江東区)であった。全国142校の516人
から267研究の応募があり、最終審査会では59人が32の研究を発表した。
受賞者から7研究が来年5月に米カリフォルニア州アナハイムで開かれる国際
学生科学技術フェア(ISEF)に日本代表として挑む。

⚫管理人が興味をひかれた受賞研究です。
 今年1月、高校の特別授業で月について学んだ。そこで、クレーターができる過程はまだ
完全に解明されておらず、クレーターの直径と重力の関係の解明も「まだ決着がついていない」
と聞いたことがきっかけだ。「ならば、自分たちでやろう」と研究を始めた。
橋本さんは同校の科学部に所属。授業が終わった午後9時過ぎから10時までの部活動の時間と、
ときには土日も使って研究を続けてきた。同校は大阪府内で定時制の課程がある春日丘高校、
今宮工科高校の科学部と共同研究をしている。3校合わせると、16歳から86歳まで15人の部員が
所属しているという。
刺激になったのが、顧問の久好圭治教諭が言った「世界で初めてのことをやるのが1番や」と
いう言葉だったという。久好教諭は橋本さんについて「研究についてはくじけない。学会など
で色んな人と接することで、自信をつけていった」と話す。
橋本さんは、「聞いてくれる人の様子を見ながら、自分の思いを伝えられるポスター発表が好き」
という。一般来場者向けのプレゼンテーションではたくさんの人を前に堂々と話していた。
橋本さんもISEFへ派遣される

【科学技術政策担当大臣賞】
「クレーターの直径は重力に支配されるか?
~重力可変装置を用いた衝突クレーター重力スケーリング則の実験的検証~」
橋本晃志さん=大阪府立大手前高定時制の課程3年

■理論とのずれ、自分が解く
探査機「はやぶさ2」が今年、小惑星「リュウグウ」に人工のクレーターをつくることに成功した。
 リュウグウの表面は岩だらけだったが、初代「はやぶさ」が着陸した「イトカワ」などの小惑星や
月は細かな砂に覆われており、隕石などの衝突でできるクレーターの直径は、重力が大きいほど
小さくなることが理論で予想されている。
 だが、米航空宇宙局(NASA)と日本の研究機関の過去の実験結果は、いずれも理論からずれて
いた。専門家を招いた高校の特別授業でそんな謎を知ったとき、「どれが正しいのか自分が決着を
つけたい」と思った。
 箱に細かなガラスビーズを敷き、そこに弾丸を撃ち込む実験装置をつくって滑車につるし、反対側
に重りをぶら下げた。重りが重ければ実験装置はゆっくり落下し、小惑星のような微小重力を再現
できる。重りの重さを変えながら、重力の大きさごとにクレーターの直径がどう変わるのかを繰り
返し確かめた。
 結果は、理論の予想に極めて近いものだった。NASAは実験でガラスビーズの代わりに石英の
砂を使っていたため、砂の摩擦で理論予想とずれた可能性がある、などと考察した。
 実験で小さな重力を再現できるのは、装置が落下しきるまでの約0・5秒。そのわずかな時間に
正確に弾丸が発射されるよう工夫したり、重力の大きさを加速度計で確認したり。つくられる
クレーターの直径は、箱の上と横に取り付けたデジタルカメラの動画データから読み取ることに
するなど、実験は試行錯誤の連続だった。
 「目の前にある実験装置でも大変なのに、はやぶさ2は遠い宇宙で無人でクレーターをつくって、
しかも砂や石を回収している。その技術力は本当にすごいと思いました」

大阪府立大手前高校定時制の課程の橋本さん


【文部科学大臣賞】オカダンゴムシのフンに常在するブレビバクテリウム属菌による揮発性抗カビ効果
〜ダンゴムシ研究11年目で掴んだ産業的・学術的可能性〜
島根県立出雲高等学校2年 片岡柾人さん
【科学技術政策担当大臣賞】クレーターの直径は重力に支配されるか?
〜重力可変装置を用いた衝突クレーター重力スケーリング則の実験的検証〜
大阪府立大手前高等学校定時制の課程3年 橋本晃志さん
【科学技術振興機構賞】歩行性甲虫(カブトムシ)の運動解析に基づく6足歩行ロボットの製作と制御
渋谷教育学園幕張高等学校2年 長島大来さん
【花王賞】プラズマによる気流制御技術を用いた小型風力発電風車の製作
福島県立福島高等学校2年 石川悠さん、 横山佳観さん
【JFEスチール賞】省エネルギー水電解と鉄炭素電池を組み合わせた富栄養化防止システムの開発
静岡理工科大学静岡北高等学校2年 小川福史さん、三室裕暉さん、相原聖玲星さん
【栗田工業賞】イネの吸水機構〜植物が最も吸水できる時間とは〜
ノートルダム清心学園清心女子高等学校2年 前田彩花さん
【審査委員奨励賞A】カラメル化に必要な構造を同定する
兵庫県立宝塚北高等学校3年 高津舞衣さん

審査委員代表の講評

科学10大ニュース2019

2019-12-27 23:55:54 | 宇宙
 恒例の朝日新聞 科学10大ニュースが12月26日発表されました。



2019年科学10大ニュース
ノーベル賞、ブラックホール撮影…今年の科学ニュースは
 吉野彰・旭化成名誉フェローのノーベル化学賞受賞や、探査機「はやぶさ2」の
小惑星への着陸成功など、日本の高い科学技術力を裏付けるニュースに沸いた2019年。
10テーマを選び、今年の科学分野の話題を振り返ります。
・リチウムイオン電池 吉野氏ノーベル賞
・はやぶさ2 小惑星に着陸
・ブラックホール 撮影成功
・三つの台風 東日本に甚大被害
・グレタさん 温暖化対策
・女川原発2号機 新基準適合
・AI兵器に国際的な規範
・ゲノム編集 ルールづくり
・むかわ竜 学名に「カムイ」
・キログラムの定義を改定

このうち、管理人の興味?のある宇宙・天文ネタです。

はやぶさ2がリュウグウに着陸
 日本の探査機「はやぶさ2」が、最大の任務だった着陸を2度成功させた。人工の
クレーターもつくって地下の砂を採取できたとみられる。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の津田雄一・プロジェクトマネージャは「想定を
はるかに超えた成果が得られた」と語った。
 はやぶさ2は2月、小惑星「リュウグウ」に初めて着陸した。リュウグウの地表は
事前の想定を超える岩だらけで、そのままでは機体がぶつかって壊れかねない。
チームは時間をかけて安全な着陸手法を検討、事前に落とした目印を目標にする方法で
精密に着陸させることに成功した。
 4月には、地表に人工のクレーターをつくる史上初の試みにも成功した。2度の着陸で、
地表だけでなく地下にあった砂や石も採取できたとみられる。地下の砂には生命に
欠かせない水や有機物が残っている可能性がある。
地球に持ち帰られれば、生命の起源の謎に迫ることができると期待されている。
 11月、すべての任務を終え、地球に向けて出発した。来年末に帰還予定だ。砂や
石の入ったカプセルを豪州上空に投下し、その後、別の小惑星への探査の旅に出る
ことになりそうだ。

ブラックホールを初撮影
 アインシュタインの一般相対性理論によって1世紀前に予言されながら、誰も見た
ことがなかったブラックホールの撮影に、日米欧などの国際研究チームが初めて成功し、
画像を4月に公開した。予言された通りの「黒い穴」で、宇宙の成り立ちの解明にも
つながると期待されている。
 重力が極めて強いブラックホールは光すら吸い込むため、周囲を回る天体の動きから
間接的に存在が確認されていたが、直接観測されたことはなかった。
チームは2017年、南米・チリのアルマ望遠鏡など世界八つの電波望遠鏡を使い、
地球から5500万光年離れた銀河「M87」の中心にある巨大ブラックホールの撮影を試みた。
 最大約1万キロ離れた望遠鏡のデータを合成することで、地球サイズの大きさの望遠鏡
のような解像度を出した。月面に置いたゴルフボールを見分けられるほどだった。
撮影したデータを約2年かけて解析することで、高温のガスを背景にしたブラックホールの
姿が浮かび上がった。
 約350人の国際チームには、日本の約20人も参加した。データを画像として
復元する手法を開発するなどしたという。

東日本に相次ぎ台風 各地に暴風、豪雨被害
 東日本に今秋、三つの台風が豪雨と暴風で甚大な被害をもたらした。
 9月に千葉県や伊豆諸島を襲った台風15号は、コンパクトながら強風が特徴で、
多くの家屋の屋根が吹き飛んだ。千葉で全半壊した住宅は4千棟を超え、送電線を
支える鉄塔や電柱が倒れて大規模な停電が長期間続いた。
 10月に東日本を縦断した19号は、記録的な大雨を降らせた。18都県の
103地点で24時間降水量の記録を更新。中小河川を中心に140カ所で堤防が
決壊した。総務省消防庁によると死者は80人超、床上・床下浸水した住宅は
3万4千棟に上った。その2週間後に21号も接近。再び大雨が降り、千葉県と
福島県で13人が犠牲になった。
 気象庁によると、15号と19号が強い勢力を保って日本に近づいたのは、日本の
南海上の海水温が平年より1~2度高かったためだ。台風のエネルギー源となる
水蒸気が供給され続けたことで被害が拡大した。11月になっても6個の台風が発生。
これは統計開始以来、1964年と91年と並んで最多だった。フィリピンの東の
季節風が強く、積乱雲が渦をつくりやすかったという。

キログラムの定義を改訂
 質量の単位「キログラム」の定義が5月、130年ぶりに改定された。これまでは
パリ郊外に保管されている「国際キログラム原器」という分銅が定義だったが、新たに
量子力学などに登場する光に関係する物理定数「プランク定数」を基に定めることになった。
 国際原器は1888年ごろにつくられた。一緒につくられたものが日本など各国に配られ、
特に良好なものがパリ郊外の国際度量衡局の金庫に保管されてきた。摩耗や汚れが生じ
ないよう厳重に扱われてきたが、各国の原器と1億分の5キログラム、指紋一つ分ほど
重さがずれていることが判明。変動しない定義の導入が検討されていた。
 新たな定義で管理の手間や誤差の心配はなくなる。改定では電流や温度の単位
(それぞれアンペア、ケルビン)なども改められた。