夕張炭鉱の不振で崩れた「夕張市」は、東京都からサポートを受けている。死んだ者の価値である。なんとか再建できると思っているうちは、マイナス・スパイラルに落ち込む。都市としては、再生できない。なぜなら、主な銅器の産業の売り上げが、最盛期から激減している。工芸は中世・近世の領主制の社会では成り立つ。
市民たちが、自分たちの素質が、富山県民の全体からあまり好かれていないことを知らない。TVで、市の説明会を見ていて、気の毒に思うより、快感を感じるほうが強い。本州における地方自治体の最大の破たん事例である。都市として、昭和13年に終わった、と僕は[『富山県史』に明記しておいた。だから、富山県庁では、「大富山市」構想を出した。それを蹴って、100年。射水市民の方が、高岡市民よりは知性が上になった。「大富山市」構想が正しいのである。