怠惰は人を深い眠りに陥らせ、
なまけ者は飢える。 (箴言一九15)
だれでも、「私もそんななまけ者ではないかしら」と反省する心がどこかにあるかもしれません。なまけ者とはいったい何なのかと考えてみました。
第一に、目標がないことです。重荷を感じ、チャレンジを感じ、生きがいを感じる目標がなければ、人はなまけ者になります。
第二に、自主性がないことです。「これは、自分が進んでやらなければ大変なことになる。自分が必要とされている。自分の責任だ」と進んで取り組む自主性がなければ、なまけ者になります。
第三に、生活にリズムがないことです。昔から、「よく学び、よく遊べ」といいます。働く時、休む時、遊ぶ時、――その一つ一つにけじめ、節目をつけなければ、生活がずるずるべったりになってしまいます。
第四に、低血圧の人が朝起きられないように、心に愛とか希望とかのエネルギーがないと、ずるずるべったりのなまけ者になってしまうのではないでしょうか。
なまけ者は、いつも心の底に、悔いと不満足とを合わせ持っています。キリストは、こんな私たちに、目もさめるような愛とよみがえりの力を与えてくださる方です。神を待ち望む者は鷲のように翼をかってのぼり、走っても歩いても疲れないと聖書は言うのです(イザヤ四〇31参照)。