この世の事においても、神に信頼して生活することをお勧めしたい。神に信頼しているならば、富むために罪深い手段を用いたと嘆くこともないだろう。節操を堅く守って神に仕えよ。そうすれば、あなたは成功しないとしても、罪があなたの良心に住みつくことはないだろう。神に信頼すれば、自己矛盾に陥ることはないだろう。自分の技能という舟を信頼する者は、風に吹き回されてどこへ行くかわからない。しかし、主に信頼する者は蒸気船のようであり、波風をものともせず、一筋の銀色に輝く航跡を残して、まっすぐに目ざす港に突き進む。あなたは堅く節操を守る者となり、決して世の知恵のさまざまな習慣に頭を下げてはならない。あなたの高潔な道をしっかりと歩き、神に対する信頼だけが与える強い力をあなたがもつことを示せ。そうすれば、あなたは焦燥を伴う心労から救われ、この世の悪い風潮にもてあそばれることなく、あなたの心は主を信じて不動のものとなろう。
摂理の流れに従って動くことは、いかに快いことだろう。契約を守る神に頼る生活ほど祝福された生き方はない。私たちに心労はない。主が私たちを顧みられるからである。私たちに患難はない。私たちは自分の重荷を主にゆだねたからである。