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トランプ大統領登場と日本

2016-11-10 13:09:02 | 日記
  これはアメリカ国民が決めた事である。日本人である私は何も論評はしないし、できない。選挙戦期間中も何も書かなかった。アメリカに限らず、外国の選挙には誰も口出しはできないと思われるからだ。とは言え、政治経験のない人が大統領にえらばれる事は異例である。昔もあったそうだが、その時は西部開拓の時代だったから、今回の場合は違う。参考にはならないだろう。


  NHKスペシャルなど、日本の報道も断片的にアメリカの社会の事が伝えられているが、今まで中流階級であった白人層が解雇などが多発し、貧しくなったため、サンダース候補やトランプ氏を支持したそうである。何分、4%くらいの富裕層がアメリカの富を独占しているとか。そして、資本家たちが中南米や中東などからの難民を安い賃金で使い、一方的に儲けまくっている。白人層の間で分断が起きるなど、アメリカの社会・経済構造は20世紀とは大きく違ってきているわけである。それならば、「移民反対」を唱えるトランプ氏に投票する人が増えたのも当然ではないかと。

   但し、移民反対はアメリカの伝統から言っても、又、資本家や議員たちの発想から言っても、できないだろう。それ故、アメリカの政界はこれから非常に混乱し、亀裂も生まれる事が誰にでも判るだろう。非常に内向きにもなる。世界への影響力も落ちる事は間違いない。直ちに日米や韓米安保条約は撤廃はないにしても、日本などの外交も今まで通りにはいかないだろう。

  思えば、戦後の日本はずっと対アメリカが機塾だった。第二次世界対戦中は対ドイツ一辺倒。その前はイギリス。江戸時代にオランダとばかり付き合い、外交経験が日本は乏しかった後遺症かもしれないが、すでに21世紀だし、そろそろ、一国集中外交は止めて、等距離外交、特に近隣諸国とうまく付き合っていかないといけない時期に差し掛かっているのではないかと。具体的には、ロシアとも、韓国や中国、フィリピン、ベトナム、モンゴル、インドと多くの国と付き合い、国レベルでも、人民レベルでも連帯していく姿勢が必要だと。連帯を欠く独立外交はどうしても軍国主義にもなってくるから。それは「日本の過去の道」であるし。12月にはロシアのプーチン大統領も来られるから、それが手始めになれば良いと思う。

  とにかく、これからは外交面でも、各国内の福祉や経済関係でも、「連帯」か求められる時代。連帯を欠けば各国共、戦争が多発するだろうし、福祉も成立せず、経済も格差が拡大するばかりになるだろう。未来は我々の選択にかかっている。