鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

明日香の彼岸花

2013-10-02 05:30:17 | 写真俳句

万葉の里いろどりて彼岸花

(まんようのさといろどりてひがんばな)

今回は、ツイッターで課された「彼岸花」の季題で、

5年前に撮った、奈良県明日香村の風景を思い出して、

写真俳句にしてみました。

 

甘樫の丘を遙かに彼岸花

(あまかしのおかをはるかにひがんばな)

前方に見える丘が、甘樫の丘です。

 

額田君の眺めし里や彼岸花

(ぬかだきみのながめしさとやひがんばな)

聖徳太子や額田王も、この里をこうして眺めていたのでしょう。

 

       9月25日~30日のツイッターつぶやき句、自選22句にまとめました。

       千草摘みままごと妻となる子かな          人声の失せし暮色やちちろ虫

       恋ふ父はもとよりあらずちちろ虫           ごん狐栗を届けて撃たれけり

       洋行の自慢話やラフランス               ラフランス国歌となりし革命歌

       カンカンのかろきステツプ ラフランス        登らねば見えぬことあり鰯雲

       ちちろ聞く見慣れし山に囲まれて           秋澄むや隣家に一つ咳払い

       秋澄むやシヤープ記号の歌一つ           キー一つ上げて歌はむ秋澄めり

       学舎より聞こゆ合唱秋澄めり             山高く雲なほ高く秋澄めり

       稲淵の棚田居並ぶ案山子かな            権勢は久しからずに彼岸花

       溢蚊や叩き損ねて悟る老い              哀れ蚊の飛蚊に紛ひ逃げにけり           

       哀れ蚊やあまロス症候群らしく            哀れ蚊の余生といふひと日かな

       ゆつくりと老いてゆかむか猿茸            老農の煙管一服猿茸