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鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

鹿の声

2016-08-22 16:46:30 | 写真俳句

深々と丹波の夜や鹿の声

(しんしんとたんばのよるやしかのこえ)

先日、妻の丹波の実家で過ごしてきました。

 

鹿の声遠く悲恋の響きかな

(しかのこえとおくひれんのひびきかな)

鹿の声って、もの悲しく、悲恋の響きに聞こえます。

 

      8月11日~20日のつぶやき句を32句にまとめました。

     深眠る丹波の里の鹿屋火かな           鹿火屋守の犬の遠吠え聞く夜かな

     物の怪の失せて鹿火屋の夜明けかな      毒茸ネオンの街に沈みけり

     笑ひつつ死ぬるもあらむ毒茸           毒茸や灯下にばれる厚化粧

     遠鐘に丹波の秋の夜明けかな         山際の少し染まりて秋の朝

     遠鐘に明けくる秋の朝か             遠日野の山端に明けぬ秋の朝

     吹かぬまま風待草の老いにけり        荻の道分けてちゃんばらごっこかな

     床屋より新しき顔涼新た             荻原や出口入口なき人世

     肩寄せて生きる民草荻の原           耐へて来しことは語らず敗戦日

     うつすらと眠る昭和や敗戦日          はらからのお下がり似合ふ敗戦日

     聴覚は健在にして聞く残蚊           秋の蚊に病む目翻弄されにけり

     八月大名おのぼりさんのきょろきょろと    八月大名如どうなることやTPP

     八月大名今は孤老の侘び住まゐ       八月大名豪邸だけが残りけり

     ひと切れの遠慮残れり秋鰹           同郷の交はす盃秋鰹

     ひと切れを妻と争ひ秋鰹             朽ち寺に訪ふ人なく草雲雀

     これよりは結界てふや草雲雀         秘め逢ひを悟られにけり草雲雀

     八月やまず献杯のクラス会          八月や不戦の誓ひ新たにし