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鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

朧、芽柳

2014-03-20 18:44:20 | 写真俳句

朧かな孫に娘の面を抱き

(おぼろかなまごにむすめのおもをだき)

拉致被害者、横田めぐみさんのご両親,

こんなご心境ではないでしょうか。

 

芽柳やそぞろに巡るなまこ壁

(めやなぎやそぞろにめぐるなまこかべ)

ツイッター季題で詠んだものですが、

写真は芽柳ならぬ、クロメヤナギです。

倉敷の美観地区を思い出して詠みました。

 

       3月11日~20日のつぶやき句を、自選34句にまとめました。

     もう三年まだ三年の春怒涛              春涛や数多御魂の声と聞き

     諦めと怒りと希望春怒涛                若人の夢春涛へ発たむかな

     ユーミンもドリカムもあり卒業歌                      昔日の第二ボタンや卒業歌

     職歴の三十と八年や卒業す                           穴出づる地虫や恋の夜光虫

     絆されて恋の地虫の出でにけり                      子の絶えし校地に地虫出づるかな

     地虫出づまた廃校のニュースかな                  人絶えし被災の大地地虫出づ

     春思かな悲しい恋が好きと言ひ           すぐばれる嘘つくあなた春の愁

     春愁やあなたの癖でばれる嘘            行く方の知れぬ旅客機春の愁

     春禽の調べを聞けばビバルディ           ピツコロの奏でにも似て春の鳥

     春禽や老いて謳はむ青春歌             来し方や節々接ぎ木せし如く

     接ぎ木せど親を越え得ぬあれやこれ        節くれや接ぎ木重ねし老いなれば

     蘆角や漕ぎ人絶えしもやい舟            ほろほろと遠き春の日古手紙

     御巣鷹の山の慰霊や鶴帰る            鶴帰る会えぬあなたの薄情

     鶴帰る恨みませうか薄情                朧かな孫に娘の面を抱き

     城崎の外湯巡りや柳の芽                              芽柳や余生のかくてあらばやと

     芽柳をくぐる船頭竿さばき               春嶺や伝説詠みし芭蕉句碑

     春嶺に抱かる母校の校歌かな           春嶺を越えて故郷ナビの声