老い独り住む家寂し冬枯れ木
昨年12月の作品を、発表の機会を逸したまま今日に至りました。
過疎が進む故郷の情景を、少し悲しい怒りの意を込めて詠んでみました。
(写真句は、実家近所での作品です)
福井県は、住みよい県のランクでは上位にあるとされる県ですが、
我が故郷の越前市、実家のある地域では過疎が進ん出います。
そして、私の母も含めて、高齢者の一人住まいが増える中、
高齢者対策が不毛、土・日には、通るバスもなく、
病院に行くにも手段がないという有様です。
高齢者は、勝手に朽ち果てろというのでしょうか。
廃屋の背戸の南天過疎の風
この家に独りすんでいたお婆さんには、
子どもの頃の私は随分可愛がっていただきました。
亡くなられ、廃屋になって、永い年月を経ています。
そもそも、安直な市町合併を進め、武生(たけふ)市という、
歴史的名を地図から消したのも、今の市政。
それで住民福祉が向上したのならまだよしとしよう。
後退してどうするんだ!!
それでも愛する我が故郷です。
故郷で母はただ独り、今日83回目の誕生日を迎えました。
次回へ続きます。
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