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トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ツクシ、咲いていた

2016-03-20 | 感じるままの回り道
 フイールで一泊したボーイスカウトの子ども達と母親が原っぱ部でしゃがんでいる。通りすがりに声をかけてみたら「ツクシ採ってます!」の返事。
 今季はツクシなど夢想もしていなかったから虚を突かれた感じだったけれど、なるほどしゃがんで見てみれば既に胞子を飛ばしたツクシもあるほど出ていたのだ。「茹でて食べれるよ」と言ってみたら小学3~4年生程度だろうか生意気な返事が返ってきた。近くで採っていたご婦人は母親らしい。ともに片手一杯握っている。今時、珍しい。
 小生と言えば、食べる気など湧いてこないけれど、ツクシの発生を気にも留めなかったという事は「気付き」も鈍ってきたという事か…。

沈泥池の泥浚い(五日目から)3

2016-03-20 | 水辺環境の保全
 泥浚い五日目。見た目ではようやく半分を浚い搬出した感覚だが、一回の搬出面積は一輪車荷台の半分ほどで、スコップで掘り上げる回数は10回前後と言う状態の作業である。まあ、泥土は豆腐状だから重くて崩れやすい。これを掘り取り一回づつ一輪車まで運ぶ。一杯になったら客土する食草園へ搬出する。
 排水する集水路の水面と掘り下げた池の底が水平になったので、今以上の池干しはできなくなったが、わずかな水深の中にメダカの群れが遡上してきた。落ち込み部が解消したから生物の往来が容易になったと言える。
     ➡  作業五日目

 作業六日目。予報では「晴れる」方向だったが、時折小雨が落ちてくる寒空の日になった。簡易トイレの基礎工事が始まり、削った土は持ち出さず「散土処理」するとの事だったから頂戴する事にした。結果的に浚渫土を食草園へ客土しなくても良くなり、沈泥池周辺の堤の強化に回した。
         ➡   作業六日目

 作業7日目。オーバーフローの高さを水抜き孔を下げた分10㎝下げてバランスを取る。また沈泥池に立ち入るための丸太護岸の足場を移設する。この移設で沈泥地の湛水面積は半畳ほど広がった。午後まで作業すれば泥浚いは終了する量だったけれど、焦ってもしょうが無い。もう一日…。
               ➡   作業7日目  

豆桜開花

2016-03-19 | 小父のお隣さん
 拠点駐車場の豆桜が開花した。フジザクラとも言うらしいのだが小生的には豆桜が好みである。昨日は開花していなかったのが一夜で五分咲きほどに開花した。花は小ぶりで樹高も高くないし下向きで咲くから開花しても花姿を横から見る位置になって、まあ、桜と言ってもソメイヨシノなどの園芸種とは趣が全く異なる。
 山に目をやればヤマザクラも萌え出してきた。ヤマザクラの開花ももうすぐである。

快適な季節は大敵…

2016-03-19 | 小人閑居して憮然
 枯草の中に緑も増えてハイキングに好適な季節がやってきた。フイールドの草花を対象にした観察会なる御一行様の第一陣が入ってきた。それはそれで構わないのだが、見るつもりもなくとも目に入ってくる行動や聞くつもりが無くとも耳に入ってくる会話等の中に眉を顰めなければならぬ内容があるのは毎度の事なのだ。

 今回も駐車場の辺縁で「みんな来て来て、咲いているわよ!」と同士をよぶ声が聞こえた。眺めて見れば沢筋の斜面に入り込みグループの連れを呼び込んでいる。何の花か知る気もないけれど10人もそこに降り立てば周囲の踏圧被害は必至だ。似たような状況はトレイル脇でも見られた。森林インストラクターのN氏が植物の解説を始めたら周囲に円陣を組み集結したのである。当たり前だと思われる光景かもしれないが、当然トレイルからはみ出して集結せざるを得なく踏圧範囲を広げてしまう。本来は一列歩行の状態で観察すべき事だろうと小生は思ってしまうのである。

 これからは草木の適期を狙い観察会なる集団が入ってくるが、昨年だったかササユリの開花時期に案内された一行のしんがりを歩いていた二人連れ「こんど、あのユリを盗りに来ましょう」なんて言っていたのを聞き逃さなかった。入山する全てがこうでは無い事は承知していても、一人二人の行動で容易に失われる種は数多あるのである。
 
 朝刊に北海道美瑛町にある観光名所「哲学の木」が伐採されたとの記事があった。撮影目的で畑に侵入される事止まず、所有者が断腸の思いで倒したとの報だった。この気持ち痛いほど共感できるし「ああ、どこでもそうか…」と胸も塞がる。風光る春なのに気分はよろしくない。

沈泥池の泥浚い(二日目から)2

2016-03-18 | 水辺環境の保全
 沈泥地の泥浚いに取り掛かる。結構きつい作業なので腰は重いのだが、作業を進めるに従い日々更に腰は重苦しくなる、出来れば避けたい作業である。とは言え、この沈泥地の機能は泥水池の生命線で、通常は絞り水チョロチョロの流入なのだが周年通して流入してくれるから泥水池に破局的干上がりをもたらさない保証でもあって避けて通れない作業なだけに悩ましい。
 一日目は水抜き作業で終わる。水が引く間、泥水池の放流部浸食緩和の施工を施した。
 
 二日目はオーバーフロー付近から浚渫し始める。堆積した砂泥を取り除きつつ底を一段掘り下げて水位を泥水池に近づけるのも目的だから全面浚渫になる。身体がこの作業に慣れていなくて、掘り上げては一輪車で食草園に運ぶ作業の開始後、きつく感じてほどなく撤退。
  一輪車一杯分は荷台の半分程度の面積の砂泥で、手間を考えるとめまいがする 

 三日目は身体が慣れたのか楽になった。腰を痛めないよう慎重に泥浚いと積み込み搬出を行う。沈泥池の四分の一まで進んだ。
  ようやくこの程度

 四日目は池の底を掘り下げた事で従来の排水管で排水できなく水が溜まる。それを解消するため排水管を掘り下げた。これにより沈泥池の底と集水路の水面が同じになった。湛水すれば水位差は生じるけれど生物の往来できる環境達成は近い。
  排水管の掘り下げ      浚渫は少しだけ

ネズミも分からん!

2016-03-17 | 小父のお隣さん
 拠点道具小屋へ行く折り、原っぱで足元に飛び出した小ネズミ、鼻先から尻まで40mm程度の小ささだった。たまたま持っていたプラスチック容器を被せ捕獲したが、素手だったから手に持つことは躊躇して容器越しの撮影になった。
 中の小ネズミ、大騒ぎする事もなく動いている。「素手で持てるか…」と思ったものの「窮鼠、小父を噛む」なんて諺を思い出し危機管理がうまくいった。
 アカネズミでもなさそうで、可愛いからカヤネズミかとも思ったりしたが判断の根拠はない。まあ、生きている野ネズミを捕獲するのは珍事に属するなあ。

沈泥池の泥浚い 1

2016-03-16 | 水辺環境の保全
 年に一回くらいの大仕事、沈泥地の泥浚いを始めた。この沈泥池は掘削と拡幅を繰り返しながら現在の姿になったが、今回も泥浚いで更に一段と底を下げたい。今までに60㎝ほど下げてきた。ゆくゆくは泥水地の水面と同じ高さまで下げたいのだけれど何年かかるか見当はつかない。
 沈泥池であるから泥水地と同じ水位にする必要はないのだけれど、水位を同じくして沈泥地としての機能を維持してゆけば水生生物の往来が可能になるし生物リザーブタンクとしての容量を増す事が出来る。
 傍から見れば「どうでも良い事を…」と思われる様な事であるにしても、小生的なビジョンからは達成させたい課題として外せない。今日はフイールド散策に見えた知人と立ち話で午前中が終わってしまい、少しは作業を手掛けて帰ろうと昼食もそこそこに掘削・搬出を数回行ったら腹が重たく感じた。やはり食後直ちに重作業はよろしくない。この沈泥池全面を掘り下げ搬出土砂を食草園に客土すれば食草園の土壌環境が飛躍的に高まるはずで、期待があるから明日から頑張る…れるか?。
           作業前   ➡   水抜き終了

羽化間近か?

2016-03-15 | 小父のお隣さん
 前日から今朝までの降雨量40mm近くになって、フイールドでの泥浚いは畦を痛めてしまうから自宅の庭を整理した。
 抜き取った柿の木やレンギョウを可燃ごみとして出すために束ねていて目に付いた蛹。外壁や基礎の部分に10体ほどあるジャコウアゲハの越冬体なのだが基礎の部分の一体だけが真っ黒くなっている。以前、黒化した蛹が翌日には羽化していたのを思い出し、明日は羽化するのだろうと思いつつ撮影した。ホトトギスの枯れた茎で越冬したルリタテハの蛹はとうに羽化して、フイールドでは3月初旬に見かけている。
 羽化直前の黒化なら明朝が羽化のタイミングだと思いつつ、今までに何回かあった羽化の視認が今回出来るかどうか心もとない。日の出の頃に見回った過去のケースは羽化したての蝶さえ見ていないのである。今回は目覚ましを用意してチャレンジしてみよう…・

排砂路の復旧

2016-03-15 | 水辺環境の保全
 先日の降雨の後、取水地の見回りに行った。見回りは一か月ぶりだし断水はしていないけれど集水升の泥浚いを詰まる前に行うつもりだった。
 降雨による出水は予想以上で排水路は埋没していたが幸運な事に集水升のフイルター部までは堆積していない。フイルターを外し升の泥を掬ってみたものの掬い取る作業が必要なほどは溜まっていなかった。
 そこで排砂路だけ復旧させたのだが、いつも通り憮然とした思いの復旧になった。理由は写真左側、寄生してきた部農会の取水部にある。前にも記したが、ここで排砂路を止められたため取水升からのオーバーフロー水流が滞って排砂出来る流速を生じなくなった。結局、「砂溜まり」を作られたのと同等になってしまった。迷惑千万であるが撤去もできなく撤去するのと比較すれば効果は期待薄であるけれど停滞水にならぬよう排砂路風を掘って終わる。本当に信義則も何も有ったものではない。
          排砂路埋没   ➡   復旧終了

鵜の目鷹の目

2016-03-14 | 小人閑居して憮然
 「いの一番に早いのは…」小生の場合は水見回りだ。先日もいつも通り見回っていて池の異常に気が付いた。濁りの様子が変なのだ。猪やアオサギが入り込み濁らすのは度々なのだが、この場合は広範囲に濁りが生ずる。
 原因は人の侵入痕で畦から池に入り真っ直ぐ進んでカサスゲの生い茂っている当たりで止まった形跡があった。理由は直ぐに理解した。カエルの卵嚢を持ち去っているのである。薄い濁りの中に千切れた卵嚢の一部が二つ三つ見える。「このままでは…」とも思って回収し自宅で孵化育成を試みる事にする。
 「鵜の目鷹の目」と言うけれど何によらず「欲しい」ものには貪欲で、良く見つけるものだと感心してしまった。お蔭でと言うと何だが、結果的には小生初の、卵嚢からカエルになるまでの飼育を体験する事になった。

自宅の池、野生種専用にした

2016-03-13 | 小父のお隣さん
 ここ数年、考えていながら踏み切れなかった錦鯉飼育の中止をようやく達成できた。引き受ける人も見当たらず、地域の池も町内会の承諾を得たものの放流するのに気兼ねがあって延び延びになっていた。そんな中で担当者も代替わりするし巨鯉の姿が多い河川への放流も考えたが水質が悪い。
 踏ん切りがつかぬまま手元にはホトケドジョウやタナゴ、クロメダカが集まってくるから25年ほど飼育してきた錦鯉の踏ん切りをつけた。今になって思えば「愛着」と言うより「価格」で離せなかったような気がする。

 さて、庭の池であるが、ウオーターポンプと池の中を清掃して生簀に入れてあったタナゴとホトケドジョウを放した。タナゴは10匹、ホトケドジョウは生簀に10匹入れたはずなのだが四匹しか見当たらない。一匹は途中で失ったが残りの五匹は生簀を逃れ、大方鯉に踊り喰いされたのだろう。メダカは一匹だけ入れておいたのは生存していた。後日、仲間を加えてやるつもりである。
 さて、環境調整だが、水草はすぐ上の兄が譲渡してくれた二種に、泥水地で芽生えが多く見られるようになったシャジクモを浅い植木鉢に植えつけて沈める。生簀の清掃用に放したカワニナもそのまま池に放流した。
 残りは底の砂泥だが、集水升の沈澱砂泥を流用した。この砂礫を入れた事で水底のタナゴやメダカが視認しやすくなった。残るはカラスガイかバカガイを入手して放流すればタナゴの繁殖環境は整えられた事になるだろう。あとはトンボが産卵してヤゴも同居してくれれば小生の長年の夢が適う。夢を追う事は大切であるだろうが小生の夢の何と小さなことよ…。
                   ホトケドジョウ4匹
   

ヒキガエル産卵した

2016-03-12 | 小父のお隣さん
 晴れたけれど寒い一日だった。ここ数日の寒さから今日、と言うより昨夜に産卵してくれるとは全く思っていず虚を突かれた形になったけれど特に困る事でもなく、一層春本番を感じ取れる産卵である。「春は名のみの風の寒さや…」なんて口ずさんでも心情は「第九」だ。

タゴガエル鳴き始め

2016-03-12 | 小父のお隣さん
 タゴガエルが鳴き始めた。泥水池周辺の3か所から聞こえた。林道擁壁の水抜き穴も鳴く場所で撮影も容易だから詰まっている管内を清掃しておきたかったのだが今回も手が回らず先送りになった。

**呆育院へ落ちた。二本立て!(一応、そう…活躍社会)

2016-03-12 | 温故痴新
≪呆育院発≫
  声無き声だサインは無いに
      知って頭領は髪血切る ハアコリャコリャ

  与太言う前に心情受けて
      支える道をするが道 ハアコリャコリャ

  ノミシラミゲスの野次するお膝元

  これがまあ終の言い訳苦渋苦理

  醜議IN惨議INなるまつりごと

≪下々発≫
  二重三重策を打てども保育所の入りひとつだに無きぞ哀しき

  戯れに我が子背負いて会社前無職に落ちて散歩歩めず

  働けぬ働けぬ我が子らは未だ入れず三度書を踏む
 
  我が子二歳胸に湧く沸く黒雲もつぶらな瞳に癒されしかな

  待機児は悲しかりけり次の園次の園にも入らず漂う

≪煽者評≫
  物は言いよう、言い訳哀れ。「政を為すに徳を以てす」

  

**五年霧中

2016-03-11 | 大震災
     櫛の歯の欠けゆく如し仮設屋で希望を絞る明日朝のため

     目覚むるは結露のしずく顔に落つ窓の霜花暁に染む

     未だこぬ桜前線今日も待ち五回目の春花色は見ず

     名残り雪白一色に痕染めてさて何色に我ら築かん

     根を下ろし孫の代にはこの土地も木々豊かなる郷となるべく