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トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

快適な季節は大敵…

2016-03-19 | 小人閑居して憮然
 枯草の中に緑も増えてハイキングに好適な季節がやってきた。フイールドの草花を対象にした観察会なる御一行様の第一陣が入ってきた。それはそれで構わないのだが、見るつもりもなくとも目に入ってくる行動や聞くつもりが無くとも耳に入ってくる会話等の中に眉を顰めなければならぬ内容があるのは毎度の事なのだ。

 今回も駐車場の辺縁で「みんな来て来て、咲いているわよ!」と同士をよぶ声が聞こえた。眺めて見れば沢筋の斜面に入り込みグループの連れを呼び込んでいる。何の花か知る気もないけれど10人もそこに降り立てば周囲の踏圧被害は必至だ。似たような状況はトレイル脇でも見られた。森林インストラクターのN氏が植物の解説を始めたら周囲に円陣を組み集結したのである。当たり前だと思われる光景かもしれないが、当然トレイルからはみ出して集結せざるを得なく踏圧範囲を広げてしまう。本来は一列歩行の状態で観察すべき事だろうと小生は思ってしまうのである。

 これからは草木の適期を狙い観察会なる集団が入ってくるが、昨年だったかササユリの開花時期に案内された一行のしんがりを歩いていた二人連れ「こんど、あのユリを盗りに来ましょう」なんて言っていたのを聞き逃さなかった。入山する全てがこうでは無い事は承知していても、一人二人の行動で容易に失われる種は数多あるのである。
 
 朝刊に北海道美瑛町にある観光名所「哲学の木」が伐採されたとの記事があった。撮影目的で畑に侵入される事止まず、所有者が断腸の思いで倒したとの報だった。この気持ち痛いほど共感できるし「ああ、どこでもそうか…」と胸も塞がる。風光る春なのに気分はよろしくない。

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