トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

イベント「春の山菜祭り」で芳香蒸留水

2021-04-24 | 今日は真面目に
 さすがに連日作り続けたらウンザリしてきた。雨で日曜日に延期になったものの大正解の大晴天、気合を入れなおして早めに出かけ8時過ぎには到着しさっそく準備に取り掛かる。台の上のガラクタを撤去し天板を水洗いし蒸留装置2基を設置してから材料のヒノキとスギを集める。
 スギは先般、用材とした間伐材の枝葉で済ませたがヒノキの葉が無い。そこで実生の若木を除伐して使う事にしたのだ。この1本のためにチェーンソー作業も必要だったが、刃を研ぐだけの手間だけみたいなもんだから苦にはならないし時間の消費も大した量でも無い。

 蒸留鍋に投入するに今回のヒノキは枝をしごいて葉をむしり取った。今までは枝から切り離していたのだが、これだと嵩が出て量が収まらない。スギの葉はハサミで細断仕掛けたところで手が止まった。近くにカキドオシが繁茂しているし、指先で揉んで嗅ぐと香しい。スギの葉より先にカキドオシを使う事にした。

 装置の準備   ➡    カキドオシ    ヒノキ

 ヒノキは従前より葉の量が多いにも関わらず精油の量が少なめだった。地滑り部で日陰の若木では仕方が無かったか、それとも時期的な事だったのかは分からない。
 カキドオシは意外に芳香だった。けれど「カキドオシ」と言っても芳香蒸留水前に集まった中に知る人は居らず、まあ、人知れず地面を這い蹲っている小生同様な植物であった。小生は芳香と言うより加齢臭で、その上、木久扇師匠のように方向が判らなく彷徨する羽目になるのも近いかも・・・。

 1回目の蒸留がスムーズにいって時間があるから杉の葉も蒸留した。自宅で蒸留した5品、ミント、レモンバーム、日本ハッカ、シキミ、ヤブニッケイと合わせると計8種類4リットルになる。小分けの容器は百均で会持ちだけれどガスと水道は連続使用なのでいか程になるのか引き落とし日が年金生活者には怖ろしいのだが「近いところから忘れる」と言う天の配剤もあるのは芳しい。
 参加見込み所帯は20と予定したものの少し足らず結局、芳香蒸留水は「持ってけ泥棒!」の大判振る舞いで、小生の元には一滴も残らなかった。仕方が無いので当日の入浴は夏みかんの皮を刻み入れたのだが全身がヒリヒリするし、当然あそこまで・・・、シャワーを浴びても爽快感は残っていたのだった。しばらく芳香蒸留水は作らないし夏蜜柑の皮も使わない。