トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

クルミの花

2021-04-11 | 小父のお隣さん
 郷里にはクルミの樹などは普通に有ったけれど花など見た事も無かった。当地、姥捨て山で初めて見たのだ。それも水域に植えた実生のクルミからである。だから雄花と雌花がある樹だとは思ってもおらず、ましてや雌花の変わった形と鮮やかな色彩には感激したものだ。
 固い実を着けるのに花姿は親指と人差し指を顎の下で開いた雰囲気がある。田舎育ちの小生でさえ知らなかった花なので、この日は集まっていた会友に枝を下げてお披露目した。そこで判った驚愕の事実!、小生だけがガラケーだったのだ。小生と同じく利用頻度のないYさんやOさんもMさんさえもスマホにしていた。今のガラケーのサービスは後一年も無いので機種変更はしなければならない故に小生もスマホに変えて親指と人差し指で決めのポーズでもしようかい…。

            

稚魚の安全水域

2021-04-11 | 小父のお隣さん
 小さい水槽飼育下ではない自然状態に近い庭の池での繁殖に今期はチャレンジする。昨季は魚体が小さくて産卵管は出ず、人工産卵床の実証試験も出来なかった。それ以前は産卵母貝を二グループに分け二週間交代で浮揚水槽と池を往復させて稚魚を回収していた。
 池の中で稚魚を発生させなかったのはひとえに「共食いされる」と言う情報の結果で、考えてみればこの情報は飼育水槽と言う狭い容器の中での事なのだ。生息地ほどの環境は無いにしても池の環境はそれに近い様に設えてきた。であるから手間を省く意味からも浮揚水槽を往復させるような事は不必要だと考えた結果でもある。

 しかしながら水草を繫茂させ稚魚の隠れやすい領域は出来るとしても成魚との混泳は許すことになる。水槽より格段に大きい池であるとしても稚魚の安全水域は用意しておいた方が泣きをみなくて済むだろう。そこで廃棄されたウオータークリーナーの外殻を使って稚魚の安全水域を用意した。周囲のマス目は成魚が侵入できないサイズで稚魚だけが素通り出来るこの中に藻を用意して稚魚を寄せる魂胆である。

 この籠の底部は足付きにして毛糸の模造藻を生やしておいた。この空間は泥鰌のための空間なのだ。以前見た泥鰌養殖業者の水槽には大量のビデオテープが投入されており、その理由が「泥鰌は体に何か触れている環境だと落ち着いてストレスも少ない」と説明していた事に習ったのだ。
 池の環境作りで泥鰌も同居させる関係から砂だけでなく土も投入していたのだが、結果として濁りが絶えず二枚貝の健康を脅かす事になった。そのため現在は泥化物は洗浄して濁りが出ないようにしたのだが泥鰌が潜る環境が無くなって、壁面を厚く覆ってマット状に繁殖した藻の中や沈木の下に居る。
 今回の仕掛けで少しは生息環境が良くなることを願っての事だけれどドジョウはタナゴと同居させてもメリットは無いものの、ヨシノボリともども二枚貝の幼生が寄生して繁殖に繋がる事を意図している。マシジミは毎年繁殖しているがドブ貝やマツカサ貝の稚貝は確認できないままである。

       ネットをリベッターで固定         底部床天井に模造藻をぶら下げる

ウグイスは「讃救!」と鳴く

2021-04-11 | 水辺環境の保全
 泥水池末端の漏水孔潰しも佳境に入ったが土嚢を積み埋土して胴突きする一連の作業は楽ではない。それでも「何日掛かるか⁉」と思いあぐねていた作業も2日で済ませることが出来た。
 2日目の作業も土嚢を6袋準備する事から開始して前日の作業では掘り出すことが出来なかったオーバーフロー部脇の漏水孔を掘り出して撃破し埋土し胴突きで固めてケリをつけたのだ。

 ただ土嚢を合計17袋並べた流路の堤側には土が不足していて前日の浚渫土に加え崩落部から一輪車5杯分を運び叩き板で成形して終わる。作業は少々大掛かりになったものの依然として漏出口からの水量は減少せず、他の場所からの漏水が合流していることを伺わせる。流入部が判明しなければ処置無しなので、しばらくは傍観である。

 作業中、ウグイスの鳴き声が聞こえるけれど、これが「讃救!」と一声聞こえる時があるのだ。まあ、言わば「聞きなし」なので小生だけの感覚だとしても「もそっと頑張るかい…」と思えるのは姥捨て山の孤老だからだろう。幾つになっても承認欲求が残るのは未だ達観出来ない小人と言え恥を知らなければいけない齢でもあり、やはり精進しないとまずいなあ…とは思ってもいない、とおっしゃいましたよ白髪眉。