トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

外来種を投入する輩

2021-04-17 | 小人閑居して憮然
 水源地へ手入れに向かう途中の尾根にコンクリート製のタンクがあるのだが昨季に続いて今期もアマゾンフロッグビットとか言う浮草が投入されていた。繁殖力が強いから瞬く間に水面を覆い尽くしてしまう。ここは掬い上げて放り投げたものの、三日月池にも投げ込まれて知らずにいたら大繁殖させてしまった昨季の苦い経験があるから帰宅前に三日月池の点検もしてみたらあったのである。

 それは水面に投げ込んだという風でなく水際のカサスゲの間に入っていた。既に葉の大きさは成体で根の長さも5cmを越えるほどだったから意図的に置いたとしか考えられない。
 今冬は大寒波の波状襲来があったし水域は凍結している。昨秋には除去するために随分と手間暇をかけ取り残しがあるかもと数回の見回りもした。目残しがあったとしても熱帯産の浮草が越冬できるとは思えず、個体の大きさからも投入したのは間違いないだろう。ウシガエルやオオカナダモの投入もあったし持ち込みだけでなく盗掘も絶えない。

 今回の浮草、個人が投入し繁殖させても益など考えられず、そうなると悪質な行為か業者が仕入れ費用を惜しんで儲けのための繁殖場所?としか小生には考えられない。それはともかくとしてもそのうちに外来魚やザリガニなどの投入があるだろう。この環境が知られれば知られるほど脅威は増すのである。かの環境教育団体の保全には頓着しない行動を見続けている小生にとって環境破壊は「お約束」に思える。まあ、「形あるものは壊れる。築いたものは失われる。」と思うしかないか…。