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トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

カイゼンだべマリオネット「リトルミイ」14 (操作盤の改良)

2019-05-14 | 何よりの楽しみ
 人形本体二作目は完成した。残りの操作盤も多少の改良が必要なのだが、人形の腕の可動性が良くなったので、この動きを操作盤で表現するにはちと工夫がいる。

 操作盤の基本形状は試作品に同じだ。飛行機の翼に見える頭部の操作部は二軸式で頭部を傾げる量を決めるストッパー形状は最初から切り出せたので出来上がり感は向上した。プロペラ風に見える先頭のレバーは脚の操作レバーである。
 試作品も同じなのだがコンセプトは「両手同士、両脚同士の共調運動と単独操作」だ。

 大きく構造変更を行ったのは腕の操作部で、これは肘関節を増やした事での可動性を活かせるだろうと工夫した「両腕共調機構」だ。
 最初は加工が面倒なので歯車式を止め写真左端のようにプーリーをたすき掛けで連結し共調運動を出そうとしたのだが輪ゴムをベルト代わりに使ってみたら駆動させるプーリーより追従するプーリーが輪ゴムの弾力で遅れてしまう。これでは「共調運動」はおろか動かすたびに両腕の位置がずれて使い物にならなかった。
 結局、歯車式に変更したのだが、パーツは二枚とも同じ形にして、これも失敗。歯車は噛みあってこそ動くので同じパーツだと歯一枚分だけ左右のずれが生じてしまう。切り出して初めて、この当たり前の道理を思い知らされた。
 そこで新たにパーツ1枚を写真中央の様に作りなおした。歯車は半ピッチだけずらした設計で一件落着である。右の青いパーツは下敷きから切り出した安全カバーで、歯車の噛みあう部分を覆って指の挟み込みを防止するためである。

 出来上がった全てのパーツを搭載した2作目改良型の操作盤、試作品より脚の操作レバー位置は前に出ている。こうしないと脚の釣り糸に手先が接触して操作に支障をきたすからだ。後は糸でつないで試し操作をするだけ。

林接した水辺の創出 3 (流路の保全と堤)

2019-05-14 | 水辺環境の保全
 水辺創出の発端は「オニヤンマのテリトリーとなる流路の保全」だった。加えて水域と湛水量の拡大が送水に頼っている状況下では危機管理上、必要だと考えたからでもある。
 この流路の氾濫原は笹原で、すぐ脇はヤナギの林が続く。この氾濫原に池を設えれば林内環境を好むトンボを呼び込めるかもしれないとの皮算用があるのだ。

 護岸用の丸太を調達する時から作業は始まったものの、その時のプランは流路と池を一体にしての量的拡大だった。資材を用意し護岸部に仮置きしながら確認している過程で「流路は流路で、池は池で独立」が最適の様に思えてきた。池と流路を一体にすると流路の環境が半減してしまうのである。
 これでは流路の保全にはならない。短い流路なだけに100%維持する事が部分最適化と言うものだろう。急ぐ作業でも無いから、度々中断しては頭上のオオルリ様のお告げを聞いて出した確定結論だある。まあ、現実には「孤独主演」の立場なのでどうしようとも構わないのであるものの独断専行の理想形はあるのだ。

 流路となる部分は現行よりやや広めに護岸丸太を敷いた。堤に盛り土はするが出水時に越流しない規模は必要であろう。流路下流部にも2mばかり護岸と盛り土が必要な個所があり、ここにも丸太を敷いて杭で固定し、とりあえずの流路は見えてきた。
 堤となる盛り土は池を掘り下げた土を盛るから池の全貌が見えてこないと堤の全貌は現れては来ない。

   右が流路 ➡  胴突きで固める       下手流路の護岸

今日のとんぼ「クロギン産卵、綺麗に撮れた」

2019-05-14 | 小父のお隣さん
 前夜の降雨でフイールドは濡れそぼっている。堤の補修用に間伐材を欲しかったけれど「おにぎりコロリン」ならぬ「お爺のコロリン」では笑い話にもならないから水見回りしつつオオルリの囀りを聞きつつ、降雨出水で砂泥に埋まった沈泥池の沈泥水路を2mばかり泥浚いし水見回りしつつぶらぶらした。

 そこで思わぬ収穫だった。クロスジギンヤンマの産卵に遭遇したのである。既に初見も撮影も済ませたけれど急ぐことも無いのでカサスゲの陰から眺めていた。今季は生物撮影用にと兄の形見のデジカメがある。作業時に持ち歩くには少しばかり大きく不便で水見回りでの撮影用みたいにするのだ。

 処理動作が遅いのだが機種としては後発で今までの機種より新しい。コントラストが強めな傾向を感じるけれど撮影時に調整の余裕はなくそのまま使用している。
 写した写真をPCで拡大すると鮮明だった。もしかしたら今までで一番鮮明な産卵時の写真だろう。個体を直視しても体の模様の複雑さや綺麗さが理解できるが鮮明な写真には及ばない。何と言っても「飛び去らない」のが大きい。

 今回の個体は落ち着いて産卵して、撮影する小生としてはスゲの葉先が揺れ出て写し難かったもののクロギンの堂々としたママさんぶりに助けられた格好になった。まあ、前回の産卵写真より「抜群無益」であるか・・・。それにしても植物体内に産卵するのも大変なのだろう。稀なのだが腹部を折り損じてしまう個体もでるのだから。右端の写真を見ると小生も力んでしまいそう。