トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

泥中拘足・一日半面

2018-07-19 | 水辺環境の保全
 「泥中に足を捕られてもらう泥」なんて川柳も読みたくなるような池に立ち入っての除草だが、西日本一帯に発生した土砂災害地とは比較にならなので馬鹿げた一句であろう。
 それでも「除草作業」を階級分けすれば、水域に立ち入っての除草作業はC5と言っても良いだろう。毎回、ここまでの除草量に達し無いような付き合い方をしたいと思っていても年々難しくなるのが実情でもある。

 泥水池1の水域内の除草量は、量の多さだけでなく根茎と共に抜き取られた泥土を埋め立てに活用したかった事できつさが増した。抜き取った根の泥土を落として集積すれば軽く容易なのだが、多少なりとも浚渫したいので、泥土を抱えさせた根茎を埋め立て場所まで移動し引き上げるのは結構つらい作業になる。

 泥土と根茎の塊を三本鍬で曳いていると記憶が蘇えってくる。牛舎の糞尿にまみれた敷き藁を堆肥置き場まで曳き積み上げる作業と同じだったのである。放課後、まだ農耕作業で牛が帰宅しないうちに牛舎の敷き藁の取り換えをさせられた。
 夏場は開放的だから、床の清掃の回数はあっても、冬籠り中は雪囲いの中だから一冬数カ月間の糞便と敷き藁の上で牛は寝起きしていたに違いない。当時は当たり前にしか思っていなかった事でも、今になって思い出すと人々の生活の過酷さもあったけれど家畜の過酷さも半端では無かった。

 そんなことを想いつつ真夏日の直射の下で作業を完結させる強い意志は既に無く「水風呂、水風呂」の誘惑が脳内に充満し、あえなく敵前逃亡で二日がかりになった。残る泥水池2は1より手ごわい。予報は真夏日の連続で猛暑日の予報も見え隠れしている。地域によっては40℃の可能性もあるのだとか。まあ、予報で33℃に達するようでは自宅謹慎にする…。

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