トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

所要30分、のつもりが…

2018-07-21 | 水辺環境の保全
 余りの暑さに耐えきれず「残り30分で終了か…」と思いつつ撤退してしまった泥水池2の除草だったが、30分では片付かなかった。
 理由は見積もりが甘かったに尽きるのだけれど、春先から幾つか入り込んだ予定外の離脱も影響している。この離脱で除草適期を逃し繁茂させてしまった。「夏草や軟弱お爺は汗と泥」と孤軍奮闘したところで片や人生の黄昏時、片や草生の謳歌期では太刀打ちできないのは明白で「矢尽き刀折れ」の手太楽だ。
 そうだとしても泥まみれ汗まみれでショボショボと帰る小生に関心を払う人影も無く、沢水で身体を洗うのが「極楽!、極楽!」の、年金は減る一方の貧しい高齢者でしかない。

 所要30分の作業と思っていた残り部分は1時間を要した。ミソハギとカサスゲを抜根するのに手間取って「泥中で草掻き」して済む状態では無かった。「大きなカブ」みたいに「ウントコショ、ドッコイショ」で抜ける訳もなく、腹圧を押さえなければならぬパッチ修理の身では抜根も工夫がいる。
 鎌を泥土に突き刺し根を引き切ってサイズと抵抗を小さくして抜くものだから手数は格段に増える。そのうえ草丈1m余りに根土付きともなれば結構重いのだ。放り投げる重さでもないから、とりあえず池の中に積み上げ、抜き終わってから鍬で引きずり出した。
 たかだか1時間余りの間に給水休息4回ほど行い、作業時間と息を整える時間が等しいくらいの内容だ。
 
 豪雨土砂災害被災地の作業では気温が更に高いし土砂粉塵の中での復旧作業では「四肢奮迅」は厳禁だろうことぐらい報道されなくても理解できる。
 除草作業を通して、既に我が身は被災地ボランティア活動など迷惑をかけるだけの存在になった事を思い知らされた。
 まあ、警報鳴りっ放しの時、酒宴に興じているお役目の方々もいるのだから、被災者や社会的弱者以外のお歴々には過ごしやすい良い国なのである。

                   酔い国繕うヤベェ幕夫

 残り部分   ➡    仮り集積   ➡    除草終了