トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

甘い期待

2011-08-21 | 小人閑居して憮然

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 朝起きて一歩をついたら足裏が「いた痒い」。蜂に刺された痕がしこりを生じて痒くなっている。まあ、薬の塗布もせずほっといたからやむを得ない。

 6週間ぶりに再々通院した。ギプスは外れ、少なくとも杖だけで歩行できるかと期待していたのだが、「期待」はもろくも「気体」のようなものに過ぎなかった。それでも後半分だけになったのは一歩前進なのだ。生活は今まで通り松葉杖、生活範囲も「居間まで通り」するだけ・・・。

 朝の構想では、受診後直ちに「日帰り温泉場へ直行!」と浮き浮きしていたのだが、あえなく惨敗で寂しく家の風呂に入る。こういうことを「憂き目」と言うのか…還暦を過ぎてようやく知った。さて、7週目ぶりに陽の目を見た下肢は当然垢だらけ、丁寧に洗ってようやくすっきりする。

 廃用性萎縮で脚回りはげっそりと細ってしまったかと覚悟していたのだが、思っていたほど見た目の痩せはなかった。しかし足首の関節はともかく、同じように固定されていた膝関節の可動域と筋力の衰えは明確だった。伸展も屈曲も中途半端だし、椅子に座って膝関節から先を上げ下げ、屈曲させようとすると結構大変なのだ。抗重力能力が落ちている。

 甘い期待は打ち破られて、今日から始まると思った「甘い期待」が幻の様に去った。テレビの特集番組を見て感じた事は、大本営と原発も永田も霞ヶ関も共通点ばかりだった。小生も、その例に漏れなかったが、一つだけ異なるのは「虚飾・虚偽や隠蔽がない」ことである。

 急に涼しくなった空き地を眺めていると「アキアカネ」が一匹飛翔している。家で養生している間に季節は秋になってしまった。昨晩はコオロギが初鳴き、先週はカネタタキが鳴いた。小生も鳴こう。