tomitaikyoブログ

富退教(富山県退職教職員協議会)事務局からの情報発信です。会員の親睦を中心に教育現場への支援など様々な活動をしています。

全員が教員出身53% ~教委いじめ担当部署~

2022年09月20日 | 日記

 一昨日(9/18)の読売新聞の見出しのような記事が気になっていました。1面と22面でも大きく扱っている記事だったので、元教員としては、やはり気になりました。

 1面でのサブ見出しには、~対応に甘さ 指摘も~となっており、案の定、元教員にはやや不快な内容でした。

 1面記事の前段で、~全国主要都市の教育委員会の5割超で、いじめ問題を担当する職員全員が教員出身者で構成されていることが、読売新聞の調査でわかった。教委が適切に対応せず、深刻な事態に発展する事例が絶えない背景に、調査担当に教員出身者が多く、「身内意識」や第3者の目が入らないことから、初期段階でいじめを認めないことがあると指摘されてきた。~とリード文で報じていました。全く外れた見解ではないけれど、やはり残念に思うのです。

 22面の記事の見出しは、~隠蔽生んだ「身内意識」~と大きくありました。サブ見出しでは~教員同士 学校と「なれ合い」~とありました。記事中に事例として挙げてある学校のいじめ問題は、よく記憶にあるものばかりでした。いずれも、確かに教育委員会がおかしい!と感じさせる事例です。例えば、2011年の「大津市立中2年男子生徒が自殺した事例」、さらに、2016年の「神戸市中3女子生徒いじめ自殺事例」、2021年の「旭川市いじめによる中2女子生徒の凍死事例」などは、本当に教育委員会はどうかしていると思われて仕方ありません。今後には、このようなおかしな教育委員会の対応が無くなるよう思った次第。いじめ問題が発生したら、すぐに第3者委員会を立ち上げて対処するのが結局一番よいと思われます。

 事例のような深刻ないじめ問題に遭遇しなかった教員時代を思い出すと、「幸せな教員生活だった」と改めて幸運だったことに感謝!なのです。(土)