ドキュメント 消えゆく妻の記憶 今日の洋子は明日いない

『消えゆく妻の記憶』　南田洋子と長門裕之の生活に密着したドキュメント。　南田洋子といえば、朝の連続ＴＶ小説の虹を思い出します。　最近ＴＶには出ていなかったけれど、私にとっては特に気になる芸能人でもなく、むしろ、おしどり夫婦を演じている仮面夫婦みたいな見方をしておりました。　しかし何気なくチャンネルを合わせたら、生き方を考えさせられる内容でした。　南田洋子は認知症を患っていたのですね。

http://sankei.jp.msn.com/entertainments/media/081030/med0810300820000-n1.htm

まずは南田洋子の姿に驚かされた。　病気がそうさせているのだと思うけれど、今の７５歳はここまでは老けていない。　

そして、長門裕之の一言一言、立ち振る舞いをかなり真剣に観ていた自分。　現実を受け入れ、いったん腹にすえたらここまでできるというか、これが本当の愛なんだろうなと思います。
3年後の金婚式を今の洋子のままで迎えたい気持ちと現実との乖離。
この現実を楽しみたいという長門の言葉。


自分もいつかは老い衰える時が来るわけで、夫婦の生き方を考えさせられるドキュメントでした。

洋子より先には死ねない。　重たい言葉です。