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今日の筆洗

2018年04月03日 | Weblog

「靴なし」「鞄(かばん)」「巨大な物体」といえば何を連想されるだろう。お次は「魔法使い」「竜巻」▼いずれも野球選手の愛称である。「靴なし」は一九一〇年代の強打者シューレス・ジョー・ジャクソン。裸足(はだし)でプレーしたことがあったらしい。「鞄」は黒人リーグから大リーグ入りした剛速球投手のサッチェル(鞄の意)・ペイジ。駅で鞄運びの仕事をしていたそうだ。「巨大な物体」は長身左腕投手のランディ・ジョンソン。オジー・スミスは鮮やかな守備から「魔法使い」。竜巻(トルネード)はもちろん、野茂英雄である▼よくできた愛称はファンに選手の物語と興奮をくれる。昨日、もう一つ大きな愛称が加わったと書けば、少々喜びすぎか。エンゼルスの大谷翔平投手が初勝利を挙げた▼日本では「二刀流」だったが、現地では翔平の名から「ショータイム」という文句が広がる。定着すれば良き愛称である▼ベーブ・ルース以来という大リーグでの二刀流に対し懐疑的な見方もあったが、快投でそれを封じた。現代野球においても二刀流は可能。歴史的一勝である▼「ショーの時間だ」。映画「オール・ザット・ジャズ」のせりふを思い出すが、映画「ジャズ・シンガー」のせりふの方がその選手の将来にはふさわしいか。「君はまだなにも聞いていないよ」。これは直訳だが有名な訳がある。「お楽しみはこれからだ」


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