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今日の筆洗

2021年04月29日 | Weblog
「ルーシアン」と読むのだろうか、手もとの英和辞典には見つからない。米国発のニュースで見かけた形容詞「Ruthian」である。米大リーグのベーブ・ルースから生まれた単語であるそうで、「ルースの」「ルース流の」を意味するようだ▼単語に名前が残るのは数々の記録を残す大打者にして、好投手でもあった偉大な選手ならではだろう。ルーシアンには「傑出した」「信じられないほどの」といった意味合いや「投打二刀流」の含みもあるらしい▼この形容詞とともに、エンゼルスの大谷翔平選手が語られていた。故障を乗り越えて、また一歩、リーグを象徴する選手に近づいたようだ。辞書を手に大谷選手をたたえる米メディアの記事を読みながら、驚きとほこらしさを感じさせてもらった▼月曜日の試合、本塁打リーグトップの選手として先発登板した。ルース以来百年ぶりという。打でも活躍し、勝利投手になっている▼『ベーブ・ルース自伝』で記録をみると、百年前のシーズンのルースは主に野手であった。登板は二試合とある。全力で「どちらも」の大谷選手を見ることができたなら、ルースさんも驚こう▼「三舟の才」という言葉がある。和歌、漢詩、管弦の船が、仕立てられる中、どれに乗っても才能を発揮できる王朝時代の貴人の挿話に基づく。走、攻、守、どれでもの「大谷流」にはこの先もある。

 


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